嘉門タツオ
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嘉門タツオシンガーソングライター

▽1959年3月、大阪・茨木市生まれ。高校在学中に笑福亭鶴光師匠に入門(後に破門)、ギター片手にライブ活動を始め、83年「ヤンキーの兄ちゃんのうた」でデビュー。「鼻から牛乳」「替え唄メドレーシリーズ」などヒット曲多数。33枚目のアルバム「HEY!浄土~生きてるうちが花なんだぜ~」発売中。食べログの「グルメ著名人」のコーナーが人気。年末年始に大阪・東京・名古屋でツアーを行う。

「レストランキノシタ」同い年のシェフの向上心に共感

公開日: 更新日:

 僕は今年還暦を迎えたが、意外と同い年の料理人と出会う機会は少ない。レストランキノシタの木下和彦さんは同学年。体格が良く、コワモテの風貌だ。力強いが、繊細で、木下さんいわく、根性の入った味を求めて大勢の人が詰めかける。

 この世界に入ったのは遅くて、30歳目前だった。20代の頃は自分で料理を作るという考えはまだなく、そろそろ進路を定めなければと思い、最初はなんとなくカッコいいしモテるかもという安易な考えでフランス料理店の門を叩いた。新人だが、働いている若手の中では一番年上で皿拭きや掃除からのスタートだった。見た目がイカツイのでパワハラは受けなかったそうだ。

 5年間の修業を経て洋食屋の雇われシェフに起用された。本来はフレンチをやりたいので、メニューからライスやパスタをなくして、自ら魚や野菜も仕入れにいき、少しずつフレンチにシフトさせていった。ほどなくして予約の取れない店に成長させたが、独裁的な采配によるためか、後輩たちが反乱を起こして、シェフが辞めなければ全員で辞めると言い出した。

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