間違えると逆効果…良い節約と悪い節約の決定的な差は?
貯蓄を増やす方法のひとつに「節約」がある。しかし、「節約疲れ」などという表現があるように、節約方法を間違えると貯蓄に逆効果となる。
実は、節約には「良い節約」と「悪い節約」がある。このことをしっかり認識しておくことが大切だ。
「良い節約とは必要なものを買って、不要なものは買わないことであり、必要なことにはお金をかけ、不要なことにはお金をかけないことです。でも、言うはやすくで、実践するとなるとこれがなかなか難しい」
こう話すのは、井上和典氏(43)。結婚をきっかけに夫婦で家計の節約を心掛け、そこから生まれたお金を貯蓄や自己投資などに回してきた。
■貯金は増えても…
「当初は食費をぎりぎりまで削ったり、冷暖房を我慢したり、友人知人との会食を断ったり、夫婦で外出を我慢したりと節約優先の生活でした。最初は、それでお金が貯まるならとなんとも思いませんでしたが、1年、2年と節約を続けるうちに、だんだんとそれが苦行に思えるようになってきたんです」