退職2カ月で図書館やジムに飽きてシルバーセンターに登録
川口真さん(67歳・早大卒)#1
57歳まで大手素材メーカーに、その後65歳まで関連の輸送会社に勤務していた川口さん。サラリーマン生活四十数年の習慣が体に染みついたせいか、退職後も“テレビを見ながら家でゴロゴロの毎日”という生活は性に合わず、積極的に外に出た。
朝食をすませると、朝8時30分には家を出て近くの公立図書館へ。ここで日経新聞やスポーツ新聞に目を通したあとは、真山仁や原田マハ、さらに好きな旅行の本を読んで過ごすことで午前の時間を潰した。
「図書館は、同じようにリタイアした男性がいっぱいで、ちょっと遅れると日経や日刊スポーツは借りられてしまっている。そういう時は先に本を読み、新聞が空くのを待ちます」
午後はスポーツジムで水泳や水中競歩、さらに近くの鳥かごでゴルフの練習。そしてサウナなどで過ごすことが多かったという。体力維持のため、家から図書館、さらにジムまでの距離2キロの往復はもちろん徒歩だ。
しかし、退職から2カ月。そんな日々の繰り返しがなにか物足りなくなり、「やはり、なにか労働したいな」と思い、区役所の「シルバーセンター」に登録、籍を置くことにした。