ふるさと納税の専門家が選ぶ“高リターン率”の返礼品はコレ

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 年末調整に向け、例年11月から12月に申し込みがピークに達する「ふるさと納税」。総務省は昨年の改正地方税法で、返礼品は「寄付額の3割以下」というルールを設けたが、実際は“合法”的に寄付額の5割、10割以上がリターンされるお得な返礼品が紛れている。どうしたら掘り出し物に出合えるのか――。

 ◇  ◇  ◇

 返礼品は、自治体が地元の生産者(企業)から買い取って寄付者に送る仕組み。3割ルールは課されているものの、「3割以下に収まっていれば、調達価格は事業者に委ねられます」(総務省)と線引きは曖昧だ。つまり、仕入れ価格と市場価格のどちらかという規定がないのだ。

「ふるさと納税に参画している自治体は1700~1800はあり、1カ所で複数の返礼品を準備しているケースもある。総務省がすべて把握するのは難しく、調達価格は食品の場合、値段があってないようなもの。大量に仕入れたり、肉や魚も切れ端や形崩れを交ぜたりして割安に調整しやすい。事業者が『3割以下』の返礼品を作るのは簡単です」(「藤原アセットプランニング合同会社」代表で、FPの藤原久敏氏)

 店では1万円で売っているものでも、仕入れ値を3割以内にすればいいのだ。

 それに加えて、今年はコロナ禍の支援事業で、合法的にリターン率3割を超えている返礼品が手に入る。ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」の「ニコニコエール」がそれで、商品提供者が農水省の補助事業を活用することで、返礼品の量を通常より増やすことが許されている。ただし、11月21日の申し込み分までだ。

■8000円寄付で同額相当の商品が?

 前出の藤原氏によると、高知県四万十町の「四万十うなぎ蒲焼き 160グラム×2本」は、通常は1万2000円(110グラム)の返礼品なのだが、今なら8000円の寄付でいい。実質は半額以下となる。

「提供先『四万十うなぎ』の自社オンラインショップやアマゾンなどのサイトでは、この返礼品にピッタリ該当する商品は見当たらなかったのですが、近いもので『蒲焼(大)約140グラム』(2980円=自社サイト)や『特選特大蒲焼(150グラム以上)』(3740円=アマゾン)がありました。今回は160グラムですから、4000円程度はすると見込まれます。これが2本ですから、8000円の寄付で8000円相当の商品がもらえる。還元率は100%になると考えられます」(藤原氏)

 福井県坂井市の「丸岡城下コロッケ(冷凍20個)」も、通常は寄付額1万円必要だが、「ニコニコエール」対象により寄付額6000円に。うなぎもコロッケも「ふるさとチョイス」以外からの申し込みは、通常通り1万円以上必要なので注意が必要だ。

 FPで消費生活アドバイザーの丸山晴美氏も「ニコニコエール」を活用中だ。注目は、北海道根室市の「ほたて貝柱2・6キロ」(寄付額1万2000円)。

「提供元の『カネカイチ鈴木商店』の自社サイトでは、『ほたて貝柱1キロ』を4298円で販売しています。2・6キロに換算すると1万1174円ですから、寄付額とほぼ同等になります」(丸山氏)

 飲食店需要が減少したため、こうしたサービスが可能だという。

「訳あり」や「緊急支援品」で検索

 ほかにも、訳ありや緊急支援品といったキーワードで検索するとお得な返礼品が見つかることがある。だが、各社サイトをすべて開いて検索するのは手間もかかる。返礼品の一般販売価格を探すコツはあるのか――。

「ふるさと納税の各ポータルサイトを検索して、ランキング上位にあるのは基本的にコスパがいい。『ふるさと納税』ファンはコスパを計算していることが多いので、彼らが支持している商品から、肉、米、魚など欲しい商品を探して寄付先を選ぶのが効率的でしょう」(丸山氏)

 提供先(事業者)の公式サイト・自社オンラインショップ・アマゾンや楽天などのショッピングサイトを検索して、同じまたは類似商品を比較する。

「返礼品は、ふるさと納税専用の場合もあり(市販されていない)、その場合は、提供先の類似する商品の価格、類似商品がなければ、一般的な相場から類推しています。地元やゆかりの観光地の自治体で選ぶとある程度相場観が分かるので、応援にもなり、よりお得に返礼品が手に入ります」(藤原氏)

 一覧表はリターン率の高い返礼品だ。コロナ禍で“巣ごもり”の年末年始を迎えるなら、ふるさと納税を活用するのもいいだろう。

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