都内30店舗 「ティーケーエス」社長・斎藤浩司さんの巻<4>

公開日: 更新日:

御食事処 ときわ(東京・葛飾)

 こちらは京成高砂駅の南口から歩いて2分ほどの食堂です。「なぜ高砂?」と思われるかもしれませんが、京成線沿線には昼飲みの聖地・立石もあって、飲食店の名店や穴場が結構あります。ときわさんも、そのひとつです。

 食堂ですから、メニューはめちゃくちゃたくさんあります。新鮮な刺し身や焼き魚、炒め物、卵料理、揚げ物、そば、丼、スパゲティ……。中華系や韓国系まで揃えていて、常連サンはテーブルのメニューには目もくれず、壁にズラリと並んだ品書きから思い思いに好みの品をオーダーするのです。

 メニューの数? 数えたことはありませんが、50は軽く超えるでしょうね。そのどれもきちんと仕込みをしていて、調理が丁寧なんです。

 どれもおいしくてオススメばかりの中、ぜひ召し上がっていただきたいのが、アジフライです。衣が立っていて、見るからにパリッとした揚げ具合。口に入れるとイメージ通りのサクッとした食感に、ビックリするようなふわふわ感! 

 鮮度のいいアジを冷凍することなく、一匹一匹丁寧にさばいてから揚げているからこその食感のよさです。半身が3枚で510円は安い。とにかく新鮮なので、醤油でサッパリといただくのもオイシイですよ。

丁寧な仕込みと調理が光る街の食堂

 オムレツにも、調理の丁寧さが感じられます。手を抜く店だと、ソースは市販のケチャップ。きちんとしているところだと、デミグラスソースでしょう。こちらはトマトソースをきちんと作ってらっしゃいます。もちろんタマネギやひき肉など具も抜かりなし。男性のゲンコツ2つ分くらいの長さでボリュームも十分あって460円。

 先日お邪魔したとき、お隣の方は魚好きのようで、刺し身3点盛りに加えて、イワシ刺しをオーダーされていました。3点盛りはマグロ、ブリ、ホタテで各4切れずつはあったでしょう。マグロは赤身と中トロ、ブリはしっとりとした脂があってピッカピカ。イワシも切り口のピンクが鮮やかで、新鮮さが一目瞭然でした。

「大将は中華出身らしい」という噂が

 昔ながらの町の食堂ですから、ビールやサワーで一杯飲みながらつまむ人もいれば、子連れで食事されている方もいます。だれもが楽しめる店なのです。

 ひき肉とナスの豆板醤炒め(620円)といった中華風もありました。食べて納得、豆板醤がピリリと効いていて、ナスや小松菜、タケノコなどの野菜によく絡んでいます。「大将は中華出身らしい」という噂は未確認ながら、本当かもしれません。そうでなければ、研究熱心さがスゴイ。

17時の開店と同時に席が埋め尽くされる

 そして忘れてはいけないのが、カツ煮(700円)です。柳川鍋にのった熱々のロースカツは大ぶりで、湯気が立って登場します。箸でつまんでハフハフしながら口に入れると、サクサク感を残しつつも、醤油ダレがしみ込んでいて、しみじみウマい。

 夜は17時の開店と同時に席が埋め尽くされ、満席時にオーダーが滞るのはご愛嬌。昭和風情の店は、ゆとりをもって楽しみたいものです。

(取材協力・キイストン)

■御食事処 ときわ
東京都葛飾区高砂3―8―2
℡03・3657・6407

▽ティーケーエス 沖縄料理屋「なんくるないさ」や寿司屋「まぐろ人」、大衆居酒屋「なんで、や」など都内を中心に約30店舗を運営。来年、創業30周年。

▽さいとう・こうじ ティーケーエス社長。「街に人に愛される」をモットーに、常に店舗を回りながら現場に立つ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のライフ記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    原監督は思考停止か…巨人崖っぷち3連敗招いた不可解采配

  2. 2

    菅野vs千賀なら欲しいのは…メジャーがつける“値段の差”

  3. 3

    稀勢の里は「激励」止まりも…白鵬と鶴竜が「注意」の理由

  4. 4

    巨人痛感ソフトとの差…“ヤケっぱち”補強で虎ボーアに照準

  5. 5

    “桜疑惑”突然の捜査…安倍応援団「菅首相裏切り」への疑心

  6. 6

    原監督が「巨人不利」でも日本S全戦DHを受け入れた胸算用

  7. 7

    世界にたった100台…3.5億円“幻の名車”が一瞬にしてクズに

  8. 8

    桑子真帆フリー転身は「嘘八百」紅白と“生涯年収”が裏付け

  9. 9

    巨人ぶざまな日本S敗退でコーチ粛清…元木&宮本“詰め腹”も

  10. 10

    大阪府コロナ死の8割超は重症者にあらず 衝撃の調査結果!

もっと見る