オジサンのためのTikTokとInstagram 基本を徹底マスター

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 TikTok(ティックトック)やInstagram(インスタグラム=インスタ)など動画や写真を投稿するSNSは若者に人気だが、いまやビジネスにも欠かせない。「オジサンには無理」と敬遠している人も、このGWにマスターしよう。

 ◇  ◇  ◇

 ティックトックは、15秒を基本に最長60秒の動画を投稿する中国製アプリ。テレビのCMくらいの長さで見られるのが特徴だ。スマホにアプリをダウンロードして起動すれば、すぐに動画が再生される。

 記者もダウンロード。複数あるジャンルの中から「グルメ」や「スポーツ」「旅行」など好みを選ぶと、動画がズラーッと流れ出した。たとえば板前らしき人が生きているタコをさばくシーンは、いきなり頭と胴体の間に包丁を入れたところから始まり、最後までクギづけだった。

 若者のダンスシーンやコントのようなドッキリ映像など、若者向けはたくさんある。興味のない動画は指で上にスクロールして飛ばす。そんなふうにチェックすると、中高年も楽しめる内容が目につくのだ。

 整体師らしき人が腱鞘炎を軽くする腕のストレッチを紹介したり、大工さんがフローリングのキズの修復法や柱の形に合わせたカーペットの切り取り方をアドバイスしたり。どちらも「へぇ~」と納得する。

ティックトックは中高年男性でも簡単

 腹筋をシックスパックにする方法を説明するマッチョ男性に「そんなのできるか!」とツッコミを入れても、ヘソ出し女子のトレーニング姿には「いいぞ」と興味津々。生活雑貨の意外な使い方の伝授には「やってみよう」と思わず膝を叩いてしまった。

 どれも最長1分。YouTubeほど長くはなく、ストレスなく見られるのがいい。気がつけば30分ほど過ぎていた。ウチの高1の娘がハマるのも当然か。娘に触発された妻も今や常連で、そんな妻子の日常を「時間のムダ」と内心、バカにしていたが、オジサンも十分役に立つ。

 インスタも似たようなアプリで、写真と動画を投稿、閲覧できる。中高年におなじみのFacebookのグループだから、インスタのアカウントを持つ人もいるはず。記者もインスタはずいぶん前に持っていた。

「ティックトックのメインユーザーは若者ですが、PR手段のひとつとして積極的に活用する企業が急増しています。すでに普及しているインスタと同じように仕事に不可欠なツールになるのは時間の問題。中高年男性も、今のうちに使い方に慣れておくといいですよ。簡単ですから」

 こう言うのは、SNSでの集客戦略などを手掛ける「PR NET」代表の上村菜穂さんだ。笑顔でそう言われると、簡単そうに思える。上村さん、アラフィフ記者にも分かるように手ほどきお願いしますっ!

■1つのジャンルをコツコツと

 結婚式やパーティーなどでドラマ仕立ての動画が流れたりする。そんな席に参加したことはあっても、記者が動画を編集したことはない。正直、動画作りにものすごーく壁があるが……。

「まずは動画を作るより何を撮るか。テーマが大事です。仕事や趣味を生かして、得意な分野を決めるといいでしょう」

 得意なことって?

「ティックトックのアプリをダウンロードしてからユーザーの投稿に気になる動画がありましたよね。タコの調理法、ストレッチ法、家庭のDIY……。プライベート投稿なら、興味のある分野で自分で続けられそうなことを撮影して投稿するといい。あれもこれもではなく1つのジャンルに絞ってとにかく続ける。これが人気が出るコツです」

 オーディオは興味あるけど古いよね? 町で珍しい食材や調味料を探しながら歩くのは好きだなぁ……。

「自分には当たり前のことでも、周りの人や若者に新鮮なことはSNSで受けます。いま若者にカセットが人気ですから、オーディオはいい。生活のコツを伝えるコンテンツも人気で、たとえばインスタの『ゆっけ』さんは無印良品の商品の使い方をとことん紹介して、フォロワー数16万人。同じように100均アイテムの伝道師『せっちゃん』は41万人です。スーパーの食材と調味料もいいアイデアです」

■インスタ「映え」より文字で分かりやすく

 なるほど、ジャンル設定はできそうだ。でも、やっぱり動画は……。

「動画に抵抗があるなら最初は静止画で、インスタに展開写真を投稿するといいでしょう。でも、ティックトックは、アプリ内で動画編集ができますから、やってみると、意外と簡単。パワーポイントが使える方なら、すぐに慣れますよ」

 ティックトックのホーム画面で+ボタンを押すと、撮影モードが起動。○ボタンで撮影開始。□ボタンで一時停止、○で再開だ。

 画面の右側にある「フィルター」をタップすると、何やらアイコンが出てきたぞ。それらをいじると、撮影された画像の色が変わった。色合いを調整できるんだ。ということは、「メイク」は顔の補正か。そのボタンを押すと、やっぱりだ。

 そうそう、若者の人気を得た要因のひとつが、楽曲の挿入。これは画面上部の「楽曲」をタップして、「おすすめ」やカテゴリー別に用意されたものを選ぶ。検索窓で探すこともできる。

 あれこれやって撮影が完了したら、文字を差し込んだり、気になる部分に効果をプラスしたり。出来栄えを気にしなければ、オモチャ感覚で使い方を覚えられる。

「インスタ映えとは、とにかく目を引く印象的な様子を指しています。キレイな写真を撮ることがインスタの流儀でしたが、今はミニブログ化していて、写真に数十の文字情報を加えるのが流行。ティックトックも、キーワードなどを少し加えると効果的です」

■地方の飴細工が430万回再生

 オジサンなりに撮影や編集の基本は分かってきた。それが、仕事に生きるとは?

「4年前、飴細工店が飴作りの工程をインスタに動画投稿したところ、430万回再生を記録しました。フォロワー数8846からすると、再生回数が高い。つまり、ビジネスで商品作りの裏側や消費者が知らないことを投稿すると、企業規模が小さくても大きなPR効果を生むのです」

 裏側をひねり出せなければ、社員の思いを伝えるだけでもいいそうだ。

「スターバックスはコロナ禍に、スタッフのタンブラー歴を投稿しました。タンブラーを使うキッカケから始まり、それが環境保護にどうつながるということに落とし込んでいます。スタッフ一人の声を通して、会社の考え方を伝える仕組みです。会社が上から伝えると仰々しくなるテーマも、スタッフ目線なら周りに受け入れやすい。スタッフの声は、企業のイメージアップに最適です」

■自宅バレのリスク。位置情報はオフに

 いわゆる“中の人”の活用だ。理屈は分かるが、プライベートでも仕事でも顔を出すのは……。

「顔出しリスクを意識することはとても大切。そこに抵抗があるなら、かぶり物をしてキャラを設定するのが一つ。もう一つは、手先などの作業風景の投稿です。これらで顔出しは避けられます」

 顔出しのほかにも注意点があるという。

「写真や動画を投稿する場合の位置情報です。実は、撮影した場所をファイル情報に埋め込むジオタグ機能が備えられていて、それが有効なままSNSに投稿すると、投稿写真から撮影場所が特定されます。実は私も、投稿直後にフォロワーの女性に声を掛けられ、驚いたことがありました。悪意のある人がこの機能を利用すると、とても危ない。カメラアプリなどの設定画面で位置情報をオフにしましょう。もう一つ、カギは写さないこと。カギにある特定の番号から、合鍵を複製されかねないのです」

 この2つの情報で自宅がバレると、ストーカーに襲われるリスクが高まる。これらのことは、子供にもしっかり教えておくこと。身元が分かりそうな場所の投稿も、極力避けるのが無難だという。

 ◇  ◇  ◇

 小学生がなりたい職業の2位はユーチューバー。動画制作が夢の職業だけに、ティックトックの使い方を覚えておけば、パパの株も上がるはず。

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