夏樹久視
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夏樹久視作家

1947年東京生まれ。週刊誌アンカー、紀行作家、料理評論家などを経て推理作家に。別名で執筆の多くの作品が話題を呼びTVドラマ化。母親の認知症を機に、65歳でヘルパー2級の資格を取得、約5年間、デイサービスでの就業を経験する。紀行文、料理本、ミステリーなど著書多数。日本推理作家協会員。

まさにミステリー! 83歳認知症女性の見事な“供述”とストーリー作り

公開日: 更新日:

 デイサービスを利用する高齢者には、程度の差こそあれ、認知症の症状が見られる。当然、しばしばコミュニケーションの齟齬(そご)が生まれ、それが思わぬ展開を生じてしまうこともある。

「相手は認知症のお年寄りだ」で笑ってすむこともあるが、こちらの責任が問われる事態になることもある。

 加藤さんという83歳のおばあちゃんのケースがそれだ。認知症だというが、そうは見えない。レクリエーションでのクイズの正解率は高いし、僕の名前もすぐに覚えた。ある日、その加藤さんの普段の送迎を急に頼まれた。加藤さんを含めて3人、軽自動車で行くようにと店長(施設長)からの指示だ。

 3人を乗せて順序に従って降ろし、最後が加藤さんになった。加藤さんの自宅は、軽自動車がやっと入れる路地の丁字路の角から、車の入れない細い道を20メートルほど入った左側。僕は角に車を止め、後部ドアに回って加藤さんを降ろした。そこから自宅前まで同伴し、自宅に入るのを確認して仕事を終えるつもりだった。

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