中小企業への「雑務サービス」を思い付いた大手社員 地元の商工会議所で広げた人脈
(モデルケースとして)都築辰弥さん(28歳)本業=大手企業社員/副業=中小企業に対する雑務サービスの提供
都築辰弥さん(株式会社ブルーブレイズ代表、28歳)は、45歳からの実践型キャリア自律スクール「ライフシフトラボ」を運営している。主に大手企業の社員を対象に、経験やスキルを整理して副業・複業できるところまでもっていくサービスだ。
なぜ、28歳の都築さんが45歳以上をターゲットにしたビジネスをしているのかといえば、「そこにニーズ」があるからだ。都築さんは東京大学工学部システム創成学科卒業後、ソニーに入社。スマートフォンXperiaの商品企画担当を経験し、2019年8月にブルーブレイズを起業。2022年に「ライフシフトラボ」を新事業としてスタート。まずは副業案件のニーズはどこにあるのか聞いた。
「複業・副業OKで人材を募集しているのは、主にベンチャー企業や中小企業です。大企業ではそもそも副業人材を雇用していないし、副業を禁止しているところもまだあります。ベンチャー、中小企業、大企業、外資企業は、それぞれが独自の村になっていて、人材の流通は村内で行われている状況です。村をまたぐことは、自ら意識しないと難しいんです」