岸田首相またピンボケ炸裂!自民党大会でブチ上げ「政治刷新車座対話」の今さらと“やってる感”

公開日: 更新日:

過去2回も尻切れトンボに

 岸田首相には、窮地に陥ると車座対話を始めるクセがある。過去にも2回、「車座対話で国民の声を聞く」とアピールしていた。国葬強行と旧統一教会問題で支持率が急落した2022年10月と、長男の公邸ドンチャン騒ぎ発覚やマイナンバーカード問題で支持率が低迷していた昨年7月だ。いずれも全国を回る触れ込みだったが、2回程度の実施で尻切れトンボに終わった。

「本気で問題に取り組む気がないから、車座対話で“やってる感”を見せるという安易な対応になるし、それも続かないのです。岸田首相は『命懸けで政治の信頼回復』と言いながら、裏金議員の処分さえできず、結局は茂木幹事長に丸投げしてしまった。党大会でもリーダーシップを示せない岸田首相には、党内からも呆れる声が続出していました。今さら車座対話を始めたところで、求心力回復は難しいでしょう」(政治ジャーナリスト・山田厚俊氏)

 車座対話の全国行脚には、4月の衆院補欠選挙や秋の総裁選を見据えた選挙対策の意味もあるのだろうが、首相や党幹部が地方視察に行けば警備や移動に多大なコストがかかる。「政治とカネ」に国民の厳しい目が向けられている時に、党員と車座対話のパフォーマンスなんかしてる場合なのか。まさか裏金を配りに行くわけではないだろうが、税金のムダ遣いでしかない。

 そもそも、党大会には全国の地方組織が集結するのだから、意見を聞きたければいくらでも聞けたはずだ。あらためて岸田首相が出向いて行く必要があるのか。岸田首相のピンボケには言葉を失うが、今回の車座対話も、どうせその場しのぎ。長続きはしないのだろう。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    当時日本ハムGMだった山田正雄氏が「この性格はプロでやる上でプラスになる」と確信した決定的瞬間

    当時日本ハムGMだった山田正雄氏が「この性格はプロでやる上でプラスになる」と確信した決定的瞬間

  2. 2
    今オフ勃発「FA捕手大シャッフル」…侍Jの巨人・大城、SB甲斐を筆頭に中日、阪神も参戦か

    今オフ勃発「FA捕手大シャッフル」…侍Jの巨人・大城、SB甲斐を筆頭に中日、阪神も参戦か

  3. 3
    “辞めジャニ”野村義男は59歳で現役バリバリ!引く手あまたの秘訣は「第三の道」を歩んだこと

    “辞めジャニ”野村義男は59歳で現役バリバリ!引く手あまたの秘訣は「第三の道」を歩んだこと

  4. 4
    ロピア(下)埼玉の上場スーパー「スーパーバリュー」買収で“変身”した

    ロピア(下)埼玉の上場スーパー「スーパーバリュー」買収で“変身”した

  5. 5
    伊藤信太郎環境相は“ボンボン”2世議員…六本木の大豪邸、幼稚舎から慶応育ちで「弱者の気持ち」分かるワケなし

    伊藤信太郎環境相は“ボンボン”2世議員…六本木の大豪邸、幼稚舎から慶応育ちで「弱者の気持ち」分かるワケなし

  1. 6
    補選トップ当選の酒井なつみさん、政治って困窮者を守るためにあるんじゃないの?

    補選トップ当選の酒井なつみさん、政治って困窮者を守るためにあるんじゃないの?

  2. 7
    “エッフェル姉さん”は何しに豪州・韓国へ? GWに再び海外視察、松川るい事務所を直撃した

    “エッフェル姉さん”は何しに豪州・韓国へ? GWに再び海外視察、松川るい事務所を直撃した

  3. 8
    巨人・大城卓三が今オフ国内FA権行使か…監督交代で評価と立場が一変、出場数も激減

    巨人・大城卓三が今オフ国内FA権行使か…監督交代で評価と立場が一変、出場数も激減

  4. 9
    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

  5. 10
    「金」相場は歴史的な高騰に沸くけれど…次なる投資先に銀・プラチナはアリ?

    「金」相場は歴史的な高騰に沸くけれど…次なる投資先に銀・プラチナはアリ?