著者のコラム一覧
田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

悠仁さまの“東京農大”進学に紀子さまは消極的? 背景に実弟・川嶋舟氏の存在が…

公開日: 更新日:

 悠仁さまの大学進学先として東大と筑波大が有力視される中、第3の候補として名前が挙がるのが東京農業大学(東農大)。昨年11月には10年以上かけて赤坂御用地で調査したトンボの論文を発表した悠仁さま。同大には昆虫学研究室があり、ライフワークの継続が可能だ。

「もし東大や筑波大に決まった場合、合格までのプロセスが取り沙汰されるのは避けられない。東農大が一番すっきりする」と話すのは宮内庁OB。父の秋篠宮さまも東農大とは関係が深い。

 学習院高時代、家禽類や魚類に関心があった秋篠宮さまはそうした研究ができる大学に進みたいという希望を持っていた。当時皇太子だった父の明仁上皇に、学習院とは別の大学を目指したいと相談した。

「ハゼ研究の世界的権威の明仁さまなら研究者になりたい気持ちを理解してくれるはずだと。しかし、答えはNOだった。明仁さまは皇族が自分たちの都合で慣習を破って波風を立てるべきではないと考えていた」(同)

 結局、学習院大法学部に進むしかなかった秋篠宮さまだが、並行して東農大が創設した進化生物学研究所に通い始める。家禽類の研究を続け、紀子さまとの結婚後に総合研究大学院大で博士号を取得。08年から東農大の客員教授も務めている。

「秋篠宮さまは上皇と違い、皇室はもっと自由であっていいと思っていて、悠仁さまには自身が好きなことをやらせたい気持ちが強い」と前出の宮内庁OBは説明する。

「そもそも研究対象ひとつとっても、皇族は政財界に結びついたり、誰かと競うようなことは避け、ニッチな分野を選ぶしかない。制約が多い中、悠仁さまにはせめて最高の環境を与えたいというのが紀子さまも含め秋篠宮ご夫妻の本音」(同)

農学部デザイン農学科で准教授務めている川嶋舟氏

 東農大が悠仁さまにとってベストかどうかは別にして、ここにはもう一人、秋篠宮家の関係者がいる。紀子さまの実弟の川嶋舟氏である。学習院高から麻布大に進み獣医師となり、東大院で博士課程を修了後、東農大に入職。現在は同大農学部デザイン農学科で准教授を務めている。

「父・川嶋辰彦氏(21年11月没)の喪中に舟氏は実業家の女性と再婚。とかくヒンシュクを買いやすく、紀子さまとしてはこの弟のいる東農大に悠仁さまが入るのはあまり賛成ではないと伝えられる」(宮内庁担当記者)

■ボクシング部の学生が大麻取締法違反で逮捕

 昨年7~9月、東農大ボクシング部に所属する4人の学生が大麻取締法違反で逮捕される事件も起きた。そうしたところに悠仁さまが通うのが適切なのかどうか。ただ、東大や筑波大を狙う場合、「偏差値が高い大学になんとしても入れたいという印象が強くなる。秋篠宮家の学歴偏重とも見られる姿勢に批判も出てきそう」(同)と懸念する声も少なくない。

 今のところ、東農大はすべり止めといった感じ。東大や筑波大の推薦入試を目指すことになりそうだが、誰からも文句が出ない形で合格を勝ち取ってほしいものだ。

◆田中幾太郎の著書「名門校の真実」(1540円)日刊現代から好評発売中!

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 暮らしのアクセスランキング

  1. 1

    「備蓄米ブーム」が完全終了…“進次郎効果”も消滅で、店頭では大量の在庫のお寒い現状

  2. 2

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  3. 3

    参政党トンデモ言説「行き過ぎた男女共同参画」はやはり非科学的 専業主婦は「むしろ少子化を加速させる」と識者バッサリ

  4. 4

    東京・荒川河川敷で天然ウナギがまさかの“爆釣”! 気になるそのお味は…?

  5. 5

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  1. 6

    コメどころに異変! 記録的猛暑&少雨で「令和の大凶作」シグナルが相次ぎ点灯

  2. 7

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

  3. 8

    参政党さや候補のホストクラブ投票キャンペーンは、法律的に公選法違反になるのか

  4. 9

    「イネカメムシ」大量発生のナゼ…絶滅寸前から一転、今年も増加傾向でコメの安定生産に黄信号

  5. 10

    テレビでは流れないが…埼玉県八潮市陥没事故 74歳ドライバーの日常と素顔と家庭

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  2. 2

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  3. 3

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 4

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  5. 5

    広末涼子「実況見分」タイミングの謎…新東名事故から3カ月以上なのに警察がメディアに流した理由

  1. 6

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  2. 7

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  3. 8

    『ナイアガラ・ムーン』の音源を聴き、ライバルの細野晴臣は素直に脱帽した

  4. 9

    初当選から9カ月の自民党・森下千里議員は今…参政党さや氏で改めて注目を浴びる"女性タレント議員"

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」