マッチングアプリや推し活…「一時的な関係性に金を払う」は投資か?
いつも通り、コメダ珈琲で原稿を書いていると、こんな声が聞こえてきた。
「誰か10日間、10万円で結婚してくれないかな~?」(えっ、何?)
声の主は隣に座っていた、いかにもモテなそうなオヤジ。ふくよかな肉体と脂ぎった顔面。それに声がヤタらと大きい。う~、ケラーに申し訳ないくらいの“三重苦”である。
果たして、そんな契約に応じる女子はいるのか。
年齢はどれくらい?スタイルはどう? 性格はいいのか?ーーさまざまな疑問が湧いてくる。そもそも、結婚である必要はあるのか?
「1日当たり1万円」
どう考えても安いだろう。イケメンのナイスガイなら分かるけど、おまえだよ、おまえ! そんな無謀な契約に応じる“貴婦人”がいるとは思えない。
しかも、何をされるか分からない。夫婦という名のもと、変態行為に及ばれる危険性すらある。こちらから願い下げだ!
オヤジの感覚はすでにトチ狂っている。何でもカネで解決しようとする。カネの力でマウントを取り、傍若無人な振る舞い。他人を操ろうとする。これを「社会悪」と言わずして何と言う……。

















