【喫茶マドラグ】(京都・烏丸御池)亡き妻のナポリタンは量2倍もあっさり食べられる

公開日: 更新日:

決め手は熱い鉄板に溶き卵

 ポイントは熱い鉄板に溶き卵をひくこと。その上にのせるパスタを塩茹でし、バターと昆布出汁で味を調え、炒めたあとに少量のケチャップを加える。卵が味をマイルドにし、塩茹で麺には独特のキレがある。

「ウチの麺の量は他店の倍ほどありますが、あっさりと食べられる。厚焼きの玉子サンドとともにオーダーの1、2位です」

 こうして迎えた勝負の3年目。なんと最愛の妻がくも膜下出血で急逝した。32歳の若さだった。

「もうつらくてつらくて店を閉めようかと思った。今も一緒に仕事をしたり、カウンターの横で本を読む妻の姿がまぶたに浮かんでくるんです」

 奈津美さんのレガシーはナポリタンだけではない。店名も考案した。大ファンだったフランスの女優ブリジット・バルドーの別荘名だ。スタンド看板を出し入れするたび、奈津美さんとの思い出がよみがえってくる。

(住)京都府京都市中京区上松屋町706-5
(℡)075-744-0067
(営)8~18時
 無休

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  2. 2

    ドジャース大谷が佐々木朗希への「痛烈な皮肉」を体現…耳の痛い“フォア・ザ・チーム”の発言も

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希は「ひとりぼっち」で崖っぷち…ロバーツ監督が“気になる発言”も

  4. 4

    巨人に漂う不穏な空気…杉内投手チーフコーチの「苦言連発」「選手吊るし上げ」が波紋広げる

  5. 5

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の才能腐らす「メンタルの病巣」…マイナーでの大炎上にロバーツ監督もバッサリ

  2. 7

    「ブラタモリ」抜擢の桑子真帆アナ “金髪チャラ系”の大学時代

  3. 8

    中丸雄一に"共演者キラー"の横顔も…「シューイチ」で妻の笹崎里菜アナも有名女優もゲット

  4. 9

    コロナ今年最多の患者数…流行株「ニンバス」知っておきたい症状と対策

  5. 10

    「あんぱん」今田美桜の“若見え問題”も吹き飛ぶ!ミセス大森の好演と美声で終盤も激アツ