文在寅前大統領が“第2の人生”に選んだのは田舎の本屋の店番…韓国での生活を見に行った

公開日: 更新日:

騒音デモに頭を抱える住民たち

 抗議デモに参加する60代の女性はこう話す。

「うるさいのは重々承知しています。ただ、彼が大統領に就任してから我々国民は安保や経済面で散々な目に遭わされた。さらに2018年に行われた南北首脳会談で文在寅金正恩にUSBメモリーを手渡したのは有名ですが、その内容についていくら国に情報開示を求めても国家機密だから公表できないと隠すばかり。これまでの活動で仲間2人が逮捕されましたが、私は5年間続いた北朝鮮の“言いなり政治”の全容を明かし、彼が法で裁かれる日までデモをやめるつもりはありません」

 女性への取材中、あまりのうるささに両手で耳を覆いたくなるほどだった。住民たちが精神的負担を感じているのは間違いない。本屋を運営する「財団法人平山書房」の事務所長が言う。

「元々、近隣住民の憩いの場としてこの地に本屋を開業し、実際に訪れる方々が文氏に会えて喜ぶ姿を見て、彼自身もエネルギーをもらっています。ただ騒音問題がひどく、我々も警察に嘆願書を提出したり、ひどい日には通報をしていますが、どうやら法的な措置が難しいようです。文氏は何も言葉にしませんが、相当ストレスを感じていたり気苦労していると思います……」

 しかし、本屋に関する話題はこれだけではない。開業当初、一部の韓国メディアのコミュニティーサイトで話題になった、文氏も着用するエプロンの販売価格(日本円で8000円相当)が高すぎるとの指摘については「本よりグッズの価格が高いのを懸念した文氏の意向で、現在、販売を取りやめました。代わりにノートやカップホルダーなど、比較的手頃な価格の商品を販売しています」(前出の事務所長)。

 大統領退任後の生活について、「忘れられた人になりたい」と公言した文氏だったが、その日が訪れるのは遠い先かもしれない。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    アッと驚く自公「連立解消」…突っぱねた高市自民も離脱する斉藤公明も勝算なしの結末

  2. 2

    クマが各地で大暴れ、旅ロケ番組がてんてこ舞い…「ポツンと一軒家」も現場はピリピリ

  3. 3

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  4. 4

    安倍元首相銃撃裁判 審理前から山上徹也被告の判決日が決まっている理由

  5. 5

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  1. 6

    マツコ・デラックスがSMAP木村拓哉と顔を合わせた千葉県立犢橋高校とは? かつて牧場だった場所に…

  2. 7

    自民党は戦々恐々…公明党「連立離脱」なら次の衆院選で93人が落選危機

  3. 8

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  4. 9

    万博協会も大阪府も元請けも「詐欺師」…パビリオン工事費未払い被害者が実名告発

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希の抑え起用に太鼓判も…上原浩治氏と橋本清氏が口を揃える「不安要素」