「汚物風船」の中身から見える北朝鮮の生活レベル…なぜ人間の排泄物ではなかった?識者分析

公開日: 更新日:

 分断の根深さを“におわせる”事件だ。

 北朝鮮が先月28日夜、ごみや汚物の入った大量の風船を韓国に飛ばした騒動。風船は韓国各地に落下し、少なくとも260個が発見されている。

「汚物風船」は、韓国の脱北者関連団体が北朝鮮領土に政権批判のビラを風船で送り込むことへの対抗措置だ。米ドル紙幣や、南側の発展した様子がわかる韓国ドラマ、K-POPなどを記録したUSBメモリー付きで飛来し、北朝鮮側も手を焼いているという。

 北朝鮮に融和的だった文在寅政権時代の2020年、風船によるビラ散布を禁止する法律が韓国で制定。しかし、批判が集まり、政権交代後の23年に憲法裁判所で「表現の自由を過度に制限する」との違憲判決が下った。禁止法が効力を失って、再び批判ビラが大量に送り込まれ、激怒した北朝鮮が汚い反撃に出たのだ。

 金正恩総書記の妹・金与正朝鮮労働党副部長の「汚物風船もまた表現の自由」との談話は憲法裁判所への痛烈な皮肉である。

■「バイオテロもにおわせ」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 暮らしのアクセスランキング

  1. 1

    税収が前年度比「9兆円増」の異様とカラクリ…恩恵なく生活が苦しい庶民から飛び交う怨嗟の声

  2. 2

    スマホ注文の「モバイルオーダー」はなぜ普及しないのか…マックやスタバでレジに行列ができる理由

  3. 3

    高市首相が今上陛下を「こんじょうへいか」と呼んだのは「不敬」なのか?

  4. 4

    「コンサル」名乗るシニアは「ほぼ無職」 それでも「自分は現役ホワイトカラー」の仮面を外せないオジさんたちの終わりなき戦い

  5. 5

    日本の女性差別を国連も憂慮…高市首相は女性のはずなのに、なぜ女性・女系天皇に反対なのか

  1. 6

    意外と批判は少数?「めちゃウザい」「お前イエローや!」本田圭佑の“言いたい放題W杯解説”はなぜウケた?

  2. 7

    小室圭氏実家はポリスボックスで過去に物議…旧宮家の養子案「皇族になれる資格を持つ人間」が増えたら危惧されること

  3. 8

    オランダ訪問の晩餐会での天皇のスピーチと雅子皇后…"旧宮家"に求められる「皇室外交」と担い手の難しさ

  4. 9

    なぜ女性天皇はダメなのか?旧宮家の養子案そのものが、女性・女系天皇を阻止するために生まれたものだ

  5. 10

    高市首相の“悲願”消費税減税「2年限定」の落とし穴 2029年は増税ショックと物価高のWパンチが庶民生活を襲う

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK3年連続赤字で番組制作費82億円カット…タモリもダーウィンも華大も豊臣もピンチ!

  2. 2

    萩本欽一〈24〉相方の坂上二郎さんとは「遊ばない・食事しない・夢を語らない」を徹底した事情

  3. 3

    289億円負債で経営破綻した絆ホールディングスと政界の“不可解なキズナ”を福祉関係者が注視

  4. 4

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  5. 5

    日テレが「news LOG」和久田麻由子を全面バックアップできない切実事情…佐藤栞里や有働由美子との決定差

  1. 6

    「愛子天皇」潰しが国会の最優先法案? 麻生副総裁の野望に振り回される皇室と国民生活

  2. 7

    本田圭佑がサッカーW杯解説で「独り勝ち」 テレビ&CM争奪戦ボッ発で“ワリを食った”あの人

  3. 8

    高市首相の「反社会性パーソナリティー」を精神科医が懸念…海外メディアもG7での“虚勢”をさらし上げ

  4. 9

    元ボクシング世界王者・薬師寺保栄が妻に無断でレースQの愛人を「養女」に…妻が明かした苦しい胸中

  5. 10

    ソフトバンク中村晃が現役引退へ…当面の仕事は「幼稚な二軍選手」の根性叩き直し