パリ五輪の金メダルラッシュで株価爆上げ一直線! 心強いリポートの中身と関連銘柄探し

公開日: 更新日:

 パリ五輪の金メダルラッシュに日本経済も盛り上がってきた。柔道スケートボードフェンシング体操とメダル獲得が続き、株式市場では関連銘柄探しが熱を帯びる。「金メダル数と株価上昇」という心強いリポートも注目だ。いまの勢いが続けば日経平均の爆上がりは間違いなし?

  ◇  ◇  ◇

 柔道の阿部一二三が金メダルを取ったのは7月29日未明(日本時間)だった。早朝からワイドショーでは金メダル獲得のニュースがバンバン流れ、視聴者をクギ付け。まさかの敗北に泣き崩れた妹の阿部詩とともに、メディアはこぞって取り上げた。

「2人が所属するのは駐車場のタイムズで知られるパーク24です。市場は五輪開幕前から目を付けていましたが、実際に金メダル獲得となると話題性は格段にハネ上がります。ネットやテレビ、新聞などにパーク24の社名が躍り、株価を上昇させる好材料になります」(市場関係者)

 29日、同社の株価は、前営業日(26日)終値に比べ、一時3.7%アップ。金メダル効果はテキメンだった。

■心強いレポートの中身とは

 メダルラッシュは市場全体に好影響をもたらすとの見方がある。

 元三井住友DSアセットマネジメントのチーフエコノミストの宅森昭吉氏はこう言う。

「阿部一二三選手やスケボーの吉沢恋選手らが金メダルを取った29日の日経平均は800円以上の上昇で取引を終えています。オリンピックでの日本選手の活躍が景気に刺激を与えると考えていいでしょう。もちろん他の材料も関係すると思いますが、メダルラッシュが日本人を元気づけるのは間違いないでしょう」

 過去の大会を見ると、オリンピックと株価の関係がよく分かる。

 宅森昭吉氏がまとめた「金メダル獲得数と日経平均の変動率」というリポートによれば、1968年のメキシコシティー大会以降、日本の金メダル数が2ケタに乗ったときは、日経平均が例外なく上昇している(別表参照)。

 開幕前日と閉幕翌日の終値を比較すると、メキシコ大会は金メダル11個で、日経平均は2.3%上昇。72年ミュンヘン大会は13個で、上昇率は3.7%だった。84年ロサンゼルス大会は10個で3.5%上昇を記録した。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」