著者のコラム一覧
田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

ついに推薦入試ネット出願登録スタート…悠仁さま“東大進学論争”の根本原因は政治家の怠慢

公開日: 更新日:

■皇族を期待させておきながら失望させた石破首相

 苛立つ皇族たちを「最も期待させ最も失望させたのは石破茂氏」と話すのは皇室記者だ。石破氏は「男系男子による皇位継承を基本としながら、女系天皇の可能性も追求する」との立場をとってきた。事実、17年1月に同様の内容の意見書を自民党本部に提出している。

「男系男子の継承が基本という点で、多くの皇族を納得させるものだった。その上で女系天皇であるなら受け入れやすい。特にジェンダー問題に敏感な秋篠宮さまは石破氏に近い考えを持っていると思われます」(皇室記者)

 石破氏の考えが皇室典範に反映されるのであれば、「世間で高まる愛子天皇待望論に紀子さまがナーバスになる必要もない」はずだった。ところが、首相に就いた石破氏はかつて自身が語ったことを忘れたかのように振る舞いだす。所信表明では「皇位の安定的な継承等は極めて重要」としながらも、「早期に立法府の総意が取りまとめられるよう、積極的な議論が行われることを期待」と述べただけだった。「トップに上り詰めた途端、これまでの歯切れの良さはすっかり消えた。この政権では何ひとつ決まりそうにない」と政治部記者は予想する。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    N党・立花孝志氏に迫る「自己破産」…元兵庫県議への名誉毀損容疑で逮捕送検、巨額の借金で深刻金欠

  2. 2

    高市内閣は早期解散を封印? 高支持率でも“自民離れ”が止まらない!葛飾区議選で7人落選の大打撃

  3. 3

    箱根駅伝は「勝者のノウハウ」のある我々が勝つ!出雲の7位から良い流れが作れています

  4. 4

    女子プロレス転向フワちゃんいきなり正念場か…関係者が懸念するタレント時代からの“負の行状”

  5. 5

    高市首相「午前3時出勤」は日米“大はしゃぎ”会談の自業自得…維新吉村代表「野党の質問通告遅い」はフェイク

  1. 6

    歪んだ「NHK愛」を育んだ生い立ち…天下のNHKに就職→自慢のキャリア強制終了で逆恨み

  2. 7

    我が専大松戸は来春センバツへ…「入念な準備」が結果的に“横浜撃破”に繋がった

  3. 8

    学歴詐称問題の伊東市長より“東洋大生らしい”フワちゃんの意外な一面…ちゃんと卒業、3カ国語ペラペラ

  4. 9

    村上宗隆、岡本和真、今井達也のお値段は?米スカウト&専門家が下すガチ評価

  5. 10

    自死した元兵庫県議の妻がN党・立花孝志党首を「名誉毀損」の疑いで刑事告訴…今後予想される厳しい捜査の行方