「俺も…」シニアモデル業界活況、面接を受けるも高額の「入所費用」が必要だった

公開日: 更新日:

 なるほど。タダではタレントになれないのだ。

 個別の面接が始まった。別室に呼ばれ、床に描かれた「×」印の上に立つと1枚の紙を渡された。ワープロ打ちの「こんにちは。久しぶりですねぇ」というセリフを読むよう指示される。私は演劇の経験は皆無で、人前でセリフを読むのは小学校の学芸会以来だ。日常会話の要領で読んでみたところ、佐山さんは「とてもお上手。声も魅力的です。本当に初めてですか?」とべた褒めだ。

 彼女によると50代、60代になり「未知の分野に挑戦したい」「自分を表現したい」という応募者が多いそうだ。

「きちんとセリフをしゃべってお仕事を続けられるかどうかは、初めてお会いしたときの雰囲気で分かります」

 この仕事に向いているのはコミュニケーション能力にたけ、物事をポジティブに考えられる人とのこと。「初めてですが頑張ります!」とチャレンジ精神を発揮する人がクライアントに歓迎されるそうだ。

 CMなどに起用してもらうにはオーディションを受けるが、その際の交通費は原則として自己負担。エキストラの場合、出演料は数千円。それでも喜んで出演する人がいるという。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも