フロント係がトイレ掃除までこなす激務 仕事中は立ち詰めで腰痛が深刻化

公開日: 更新日:

「こういうときに年長者の貫禄が発揮されるのです。4人の社員はこのホテルしか知らない。一方、私は複数の企業で管理職を経験した。サービス業のベテランという風格を見せつけることが重要です」

 マニュアル問題は決着したものの、もうひとつ内藤さんを苦しめるものがある。トイレの掃除だ。客室の清掃は専門の女性スタッフが担当しているが、館内の共同トイレの清掃員はいない。その作業がのしかかってくる。

「コロナの蔓延以来、中堅ホテルが抱える共通の問題です。経営改革の名目で清掃員を減らしたため、フロント係が便所掃除をやることになった。夏場はネクタイを外し、汗だくになって便器を磨きます。便より厄介なのが酔っぱらいのゲロ。便器の外にぶちまけていることが多いのです」

 仕事中ずっと立ちづめなのもこたえる。背筋を伸ばして立ち、腰を60度に折ってお辞儀をする。カウンターの下から書類を取り出す。こうした動作のせいで腰痛が深刻化。勤務が終わるたびに40分3000円のマッサージを受けている。


「30代、40代の社員も『腰が痛い』と嘆いています。腰痛はフロントマンの宿命のようです」

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも