フロント係がトイレ掃除までこなす激務 仕事中は立ち詰めで腰痛が深刻化

公開日: 更新日:

 ホテルマンというと、心配なのが言葉の問題だ。英語がしゃべれないと務まらないだろうと思ってしまう。内藤さんも英語が苦手。外国人客から話しかけられたらどうしようと不安だったが……。

「実は大丈夫。スマホのおかげで言葉の壁がないんです。中国や東南アジアのお客はグーグルの翻訳機能を使い、スマホで会話してくる。画面に表示されるのはすべて日本語。『チェックアウトは何時?』という質問にはメモ用紙に『10am』と書いて回答すればいい」

 とはいえ米国やヨーロッパの客は英語で話しかけてくる。彼らはホテルマンが英語を話すのは当然と考えているからだ。

「言葉が聞き取れない場合はメモ用紙に英文を書いてもらい、筆談でコミュニケーションします。不思議なことに、2年やってると言葉が聞き取れて簡単な英語を返せるようになってきた。日本人相手の仕事一筋だった自分が外国人としゃべっていることがうれしいです」

 バイトのおかげで思わぬ御利益にあずかったわけだ。 (つづく)

(林山翔平)

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    カーリング女子フォルティウス快進撃の裏にロコ・ソラーレからの恩恵 ミラノ五輪世界最終予選5連勝

  2. 2

    南原清隆「ヒルナンデス」終了報道で心配される“失業危機”…内村光良との不仲説の真相は?

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  5. 5

    高市政権「調整役」不在でお手上げ状態…国会会期末迫るも法案審議グダグダの異例展開

  1. 6

    円満か?反旗か? 巨人オコエ電撃退団の舞台裏

  2. 7

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  3. 8

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 9

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  5. 10

    近藤真彦「合宿所」の思い出&武勇伝披露がブーメラン! 性加害の巣窟だったのに…「いつか話す」もスルー