“令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

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 この夏、店頭からコメが姿を消した“令和の米騒動”は、9月以降の本格的な新米出荷によってほぼ解消しつつある。だがコメ価格は依然、高騰したまま。農水省が発表した10月の新米の取引(卸売間)価格は2万3820円(60キロ当たり)と前年比1.5倍以上で推移。新米出荷後も品薄が続いているためだ。

「新潟のコシヒカリだと3万円を超えてきます。今年は昨年(令和5年産)に比べて品質が悪いコメは少ないものの、例年より収穫量が10~20%少ない印象です」(米流通評論家・常本泰志氏)

 今年の作況指数は昨年と同じ101。なぜ新米出始め早々に品薄になるのか。

「そこにはカラクリがあります。作況指数の収穫量データは、指標となる田んぼから刈り取ったものをサンプルにして、検査等級1~3等米の量に面積をかけた数字が収穫量として使用されます。ところが、実際、農家が出荷するのは等級が高くなる粒厚の大きいものなので、現場の感覚として今年の作況は97~98で、農水省が出す数字のほうが大きい。5年産の販売が早々に終わり、在庫が低水準なのも影響しています」(常本氏)

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