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髙橋裕樹弁護士

「すべては依頼者の笑顔のために」がモットー。3000件を超す法律相談実績を持ち、相続や離婚といった身近な法律問題から刑事事件、企業法務まで何でもこなすオールマイティーな“戦う弁護士”。裁判員裁判4連続無罪の偉業を成し遂げた実績を持つ。アトム市川船橋法律事務所。

12月に入って相次ぐ無罪判決…裁判官への署名活動や抗議活動は正当か?

公開日: 更新日:

 高裁の裁判官の罷免を求める署名は「裁判官訴追委員会」に宛てられたものだったようですが、法律上、裁判官が罷免されるのは、「職務上の義務に著しく違反し、または職務を甚だしく怠った」場合、あるいは「その他職務の内外を問わず、裁判官としての威信を著しく失うべき非行があった」場合のみに限られます(裁判官弾劾法2条)。つまり、裁判官が下した判決の内容が不当であったとしても、これらの要件には当てはまらず、罷免となる余地はないのです。

 今回のような騒動は、議論が感情的になりやすい傾向にありますが、情報に流されず、冷静な視点を持つことが、法曹界の発展につながるのではないでしょうか。

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