毎年の血液検査だけでは不十分! ワンちゃんの胆泥や胆石の早期発見には超音波検査がベター

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 かかりつけのワンちゃん(12歳)が元気がなくて、飼い主さんに連れて来られました。腰を痛めたそうで、触診すると腹部に緊張感がありました。ただ、飼い主さんが気になることをおっしゃいました。

「何となくお腹が張っているような気がするんですが……」

 実は、お腹の張りは肝臓周辺が強く、硬く感じられました。それで、超音波検査を実施することに。やっぱり思っていた通りで、画像には胆のうの腫大とたまった胆泥が認められました。

 胆のうは肝臓で作られる胆汁をため、胆汁は脂質を消化するために使われる消化液です。さまざまな原因で脂質の消化が悪くなると、胆汁が濃縮され、胆泥から胆石を起こします。ヒトでも、脂っこいものを好むと、中年で胆石になることが珍しくありません。シニアのワンちゃんもよくいます。

 これが厄介なのは、胆泥や胆石が、胆汁の通り道である胆管を塞いでしまうと、胆汁が胆のうそのものを障害して胆のう破裂を起こして、最悪の場合、漏出した胆汁で腹膜炎が生じるのです。そこまでいかずとも、脂質が十分に消化されないので、その蓄積によって血管がダメージを受けたり、肝機能障害になったりします。

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