石垣市立図書館(沖縄県)琉球赤瓦の下に戦前の八重山地方の古文書アリ

公開日: 更新日:

地上戦を免れた八重山、残る貴重な資料

 閉架図書も含めた蔵書は約30万冊。最大の特徴は郷土資料が豊富な点だ。「八重山地域情報センター」に置かれた資料も含めて約7万冊ある。

「80年前の沖縄戦で、八重山地方は地上戦を免れたのです。なので戦前からの古文書も含め、八重山の貴重な資料が残っていて、これらを目当てに県の内外からわざわざ来館される方もいらっしゃいます。八重山に関する資料はもちろん、尖閣諸島や台湾に関する書籍も豊富です。ここからですと沖縄本島より、台湾の方が距離も近いですから」(宮良さん)

 琉球王国時代の古文書を現代語に直したテキストなどを使って講師らと読み解く「耳学問の会」は月に2回、郷土作家によるトークイベントの「著書を語る会」は年に2回ほど開催されるなど催し物も好評だ。

 フタ付きの飲み物であれば、1階中央カウンター裏のベンチが置かれたスペースで可能。

 西表島や竹富島へ渡る離島ターミナルまで歩いて10分ほどだから、八重山観光の起点にもなる。

●住所 沖縄県石垣市浜崎町1-1(電0980-83-3862)
●開館時間 月曜、祝日、慰霊の日(6月23日)、年末年始、資料整理日などを除く10~19時(土日は17時まで)
●アクセス 石垣空港からバスで30~45分、タクシーで約25分

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元横綱・三重ノ海剛司さんは邸宅で毎日のんびりの日々 今の時代の「弟子を育てる」難しさも語る

  2. 2

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  3. 3

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  4. 4

    高市政権大ピンチ! 林芳正総務相の「政治とカネ」疑惑が拡大…ナゾの「ポスター維持管理費」が新たな火種に

  5. 5

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  1. 6

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 7

    沢口靖子vs天海祐希「アラ還女優」対決…米倉涼子“失脚”でテレ朝が選ぶのは? 

  3. 8

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  4. 9

    【独自】自維連立のキーマン 遠藤敬首相補佐官に企業からの違法な寄付疑惑浮上

  5. 10

    高市政権マッ青! 連立の“急所”維新「藤田ショック」は幕引き不能…橋下徹氏の“連続口撃”が追い打ち