進次郎農相が教えてくれない“備蓄米ガチャ”の実態…即日完売で争奪戦確実も実は「当たり」「ハズレ」あり

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人気産地のブランド米もあれば、トホホな場合も…

 備蓄米の倉庫は全国300カ所に点在する。玄米のまま保管されたコメは産地も銘柄も数量も、てんでばらばらで、人気の新潟県産コシヒカリもあれば、全国的には無名の銘柄もある。「どの倉庫も温度と湿度を一定に保ち、厳しく品質を管理しているのに、場所によってコメの食味は異なる」(コメ卸関係者)との声もあるほどだ。

 過去3回の一般競争入札では産地・銘柄・数量・委託先の倉庫会社・包装の種類に至るまで対象が細かく分類され、一つ一つ指定して札を入れる流れだった。3月半ばに実施された初回(15万トン)の入札対象は24道県産の計41銘柄に及び、ロット数は469に達していた。

 JA全農が9割以上を落札したが、その一つ一つをカキ集めて精米してからブレンドし、袋詰めにするとなれば、そりゃあ手間がかかる。店頭に並ぶまで時間を要するのも当然だ。農水省の備蓄米担当者が言う。

「今回の随意契約はスピード重視。申し込み段階で指定できるのは数量と産年、引き渡し希望地のみ。産地や銘柄などは選べず、引き渡す際に初めて知ることになります」(農産局貿易業務課)

 業者によって人気産地のブランド米が混ざっていることもあれば、トホホな銘柄だけの場合もあり得る。つまりは玉石混交の運任せ。数キロ単位にブレンドして小分けし、店頭に並べばなおさらで、購入する1袋ごとに食味は大きく変わるだろう。古くは福袋、最近の言葉を借りれば「備蓄米ガチャ」だ。

 進次郎農相は29日、自身の発案で備蓄米の試食会を省内で開催。21~24年産米のおにぎりをほおばり「どれもおいしい」とアピールした。「当たり」を用意されたのか、それとも単なる味オンチなのか。

  ◇  ◇  ◇

 新たに放出される備蓄米「古古米」「古古古米」は果たしておいしいのか? 創業90年の老舗米穀店に聞くと…関連記事【もっと読む】で詳しく報じている。

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