東京・荒川河川敷で天然ウナギがまさかの“爆釣”! 気になるそのお味は…?

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胃が拒絶反応

 追いダレをした上から山椒を振りかけ、パクリ。その瞬間、想像を絶するエグみが口内を突き抜けた。泥臭さに加え、まるで洗剤のような味。嗚咽しながらビールで流し込んでも、凄まじい臭気が口から消えない。ついには胃が拒絶反応を起こし、嘔吐。空前絶後のマズさによるストレスのせいか、翌朝には顔にニキビが3つもできていた。

 ビッグサイズの1匹(46センチ)は大きめの鍋に入れて、空気を送るエアレーションを取り付け、朝晩2回の水替えを徹底。当初の強烈な臭いは3日目あたりからほとんどしなくなっていた。それでも、食べることへの恐怖は拭えない。川に返そうかと逡巡したが、迎えた5日目、腹を決めた。

 氷水にしばらく漬けて動きを鈍らせたあと、頭のてっぺんに包丁を入れて即死させる。血抜きしてから、さばく際に身がズレないよう目の上からクギを打ち付けてまな板に固定。背中側から包丁を入れて開き、あとは前回と同じ手順で調理した。

 そして、恐る恐る口に運ぶと……あれ? うまい! 若干の臭みは残るものの、正真正銘のウナギのかば焼きだ。やはり泥抜きは必須だったのだ。

 かかった費用はミミズと仕掛けの約1000円。釣ってさばく楽しさも味わえるのだから、かなりの高コスパだ。次はいつ釣りに行こうか。今度は泥抜きを完璧にして、もっとおいしく味わいたい。食べ終わる頃には再挑戦のプランを練っていた。

(取材・文=杉田帆崇/日刊ゲンダイ

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