酷暑の大阪万博会場を歩いたら“地獄”だった! 午後の気温は40度近く、大屋根リングはガラガラ
キンキンに冷えた生ビールは犯罪的なうまさ
気付けば午後2時前で気温は37度。ペットボトルが空になり、何か冷たい飲み物を購入するため売店を探した。すると、目に入ったのが「とびきりおいしく冷えた生ビール」と記されたノボリだ。仕事中だが、ここは行くしかない。意を決して売店前に並んだが、驚いたのはその値段。1杯1000円もするというのだ。
普段、450円の生ビールを飲んでいる記者にとって、1000円は高すぎる。安いビールを探し回ったが、どこもかしこも1200円、900円──といった具合だ。30分ほど歩き「モームリ」と思ったその時、ついに見つけたのが「キンキンに冷えた生ビール500円」の看板だった。場所は「ウォータープラザ マーケットプレイス東」2階のフードコート。雰囲気はよくあるショッピングセンターのそれだ。
ようやく手に入れた生ビールを一気に喉に流し込むと、思わず「かぁー!」と声が漏れる。犯罪的なうまさである。つい、500ミリリットルの缶ビール700円と枝豆300円も購入してしまった。
エネルギーを充電したところで、万博で屈指の人気を誇る米国パビリオンへと向かった。約300人が列をつくっており、待ち時間は90分とのこと。普段ならパスだが、ビールで喉を潤し気力は十分。意気込んで列に並んだが、やはり甘かった。
並ぶスペースの一部にはテントが設置されているが、パビリオン付近は炎天下。午後3時半、いよいよ気温計は40度近くに上昇。汗が滴り落ちてくる。パビリオンにしつらえられた巨大液晶にトランプ大統領の姿が映し出され、暑苦しさもマックスだ。サウナー歴約10年の記者もこれは厳しい。
長時間並んでパビリオン内に入り、展示物を見学したが、浮かんだ感想は「涼しい」の一言。“地獄”のような暑さで最後は頭がボーッとするレベルだった。万博に夏休みに行く場合は万全の準備をすべきである。
(小幡元太/日刊ゲンダイ)