備蓄米放出「出し過ぎ」を認めたくない小泉進次郎農相の“困ったチャン”気質

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すべての元凶は悪ノリ計画

 進次郎農相は20日「こんなにも備蓄米が世の中に届くには時間がかかるということが明らかになった。安全保障上の危機だ」と指摘。「国家存立が危ぶまれ、国民の皆さんが飢えかねない時に放出していたら恐ろしいことになっていた」とし、備蓄米運営の在り方に関する検討会を設置するが、元凶は進次郎氏の悪ノリ放出だ。全て「出し過ぎ」のひと言で片付く。

 ところが、今回の販売延長には進次郎氏の負け惜しみがにじむ。対象は引き渡しが済んでいない10万トンのみ。進次郎氏は「引き渡し後1カ月以内に売り切るよう求める」と注文を付けた。いくら配送が遅れても、すでに届いた分は期限通り8月末に売り切らないといけないのか。農水省に聞いた。

「期限を過ぎても在庫があれば、業者の判断次第。こちらから『売っちゃダメ』とは言えません」(農産局貿易業務課)

 無軌道な放出計画で明らかになったのは、進次郎農相の見通しの甘さと困ったチャン気質である。

  ◇  ◇  ◇

 備蓄米放出や、コメ増産をめぐる政府与党のダメダメぶりは、関連記事【もっと読む】【さらに読む】などで詳しく報じている。

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