渋谷・道玄坂を散策…24時間営業の居酒屋、道頓堀劇場の舞台に上がる賭けをした思い出

公開日: 更新日:

深夜まで仕事をしている人のために24時間営業に

 焼き場のベテランさんが言うには、この辺りは深夜まで仕事をしている電鉄系とNHK関係の客が多い。そういった客のためにも24時間営業に、とのことだ。なるほど。そんな努力が創業80年という歴史を刻むわけだ。昼日中からド昭和な居酒屋で焼き鳥ともつ焼きで生ビールをやっていると、ここが渋谷だということを忘れ、南千住あたりで一杯やっているような気分になる。

 喉の渇きも癒え、腹も出来たので、百軒店界隈を散策。アーチの下の坂を上がっていくと、ド昭和な雰囲気が残っていてうれしくなる還暦男。きっとそれは道頓堀劇場や名曲喫茶ライオンがそのまま残っているからだ。

 学生時代、早稲田の友人とラグビーの早明戦を観戦した。アタシは明治。負けた方が道頓堀劇場の舞台に上がる賭けをしたことを思い出した。どっちが負けたかって? それはナイショ。この辺から神泉にかけて夜になると怪しい界隈だったが、今では女子たちが無邪気に闊歩している。東電OL事件なんか知らない世代か。渋谷もここまで来るとアタシら還暦世代でも楽しめる。ここに来るまでが大変だけどネ。 (藤井優)

○山家 支店 渋谷区道玄坂1-5-7

【連載】今、こんな「昭和の街」が大ブーム

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「マラソン」と「大腸がん」に関連あり? ランナー100人への調査結果が全米で大きな波紋

  2. 2

    巨人FA捕手・甲斐拓也の“存在価値”はますます減少…同僚岸田が侍J選出でジリ貧状態

  3. 3

    高市総裁「首相指名」に漂う不安…自民党内は“厭戦ムード”も燻る火種、飛び交う「怪文書」の中身

  4. 4

    秋季関東大会で横浜高と再戦浮上、27連勝を止めた「今春の1勝」は半年を経てどう作用するか

  5. 5

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  1. 6

    高市自民、公明からの三行半で早くも本性露呈…「やられたら秒でやり返す」「イキらなきゃ負け」のオラオラ体質

  2. 7

    出来たとしても高市政権は短命…誰も見通せない激動政局の行方を徹底分析(前編)

  3. 8

    佐川宣寿元理財局長のメール開示「遺族と話し合う」…森友文書で加藤財務大臣が明言

  4. 9

    進次郎氏落選もダメージなし? 妻・滝川クリステルが目指した「幸せ家庭生活」と耳にしていた夫の実力

  5. 10

    侍J井端監督 強化試合メンバー発表の裏に「3つの深謀遠慮」…巨人・岡本和真が当選のまさか