駐車場で転倒、骨折した女性に損害賠償17億円! 米フロリダ州での6年前の事故に仰天判決
米大手小売チェーン店「ターゲット」の駐車場で転倒し、数カ所を骨折した女性が同社を訴えた裁判で、なんと約1140万ドル(約17億4000万円)もの損害賠償の支払いを命じる判決が下された。
事故が起きたのは6年前の2019年12月、フロリダ州ウィンターガーデンにあるターゲットの駐車場。クリスマスの買い物をしていた原告女性(44=氏名は非公開)が娘を抱えて歩く中、縁石の段差に足を取られて転倒し、右足の脛骨、腓骨、外果に深刻な骨折を負った。
原告はターゲットの設計がフロリダ建築基準に違反し、歩行者の安全を脅かしていたと主張。同社が提示した25万ドル(約3820万円)の和解提案を拒否して裁判に臨んだ。
今月17日、オレンジ郡裁判所で行われた裁判で陪審はターゲットに90%の過失を認定し、総額1139万ドルの賠償を命じた。内訳は過去・将来の医療費、逸失利益、精神的損害賠償など。原告の生活破壊を陪審がほぼ全面的に認めた形だ。
判決後の今月23日、ターゲットは企業全体の約8%に相当する1800人のリストラとCEOの交代を発表した。
ネットでは、巨額な賠償に驚愕する声や「安全管理の教訓だ」との声が多数上がる一方、「過剰賠償」「自己責任」という批判も上がっている。



















