ミラノ・コルティナ五輪で考える「消費税減税」
翻って、永田町に目を向ければ、高市首相率いる自民党が盤石の体制を築き、いよいよ「鉄壁」の構えだ。
しかし、選挙戦であれほど乱舞した「消費税減税」の公約は、その強固な土台の上でも、早くも回転(手のひら返し)を始める気配を見せている。
財務省の息がかかった守旧派や、奥の院に鎮座するインナーたちが、手ぐすね引いて「抵抗」という名の重圧をかけてくる。
札幌五輪の頃、1ドルは360円の固定相場。地平を真っすぐ見据えていれば右肩上がりの未来が約束されていた時代は過ぎ、いまや物価は“ビッグエア”さながらの急上昇。政治家が披露する減税という「空中技」が、霞が関の厚い壁にはね返されて霧散するのは、われわれが何度も見てきた「政治の夢」ではなかろうか--。
アスリートが命を懸けて回転数を競う裏で、政治家が公約の回転数を競っているのだとしたら、あまりに世知辛い。
政治の空中戦に目を回している暇はない。われわれの家計も、厳しいルールと向き合うアスリートのように、一点の曇りもない「テレマーク姿勢」を保ちたい。



















