1949年発行ジョージ・オーウェルの古典SF小説「1984」がフランスでバカ売れのなぜ

公開日: 更新日:

1984」の舞台は、第3次世界大戦の核戦争の後、「オセアニア」「ユーラシア」「イースタシア」の3つの大国が世界を分割統治している近未来。3つの大国は対立しながら、互いの体制を維持するために均衡を保ち、周辺では戦争がつづいている。その一方、大国内部では統制が強化されている。

 ある意味、この先「アメリカ」「中国」「ロシア」の3つの大国が世界を分割統治しかねない未来を“予言”したようなストーリーになっている。

■監視社会、独裁への不安か

 なぜ、フランスで熱心に読まれているのだろうか。高千穂大教授の五野井郁夫氏(国際政治学)はこう言う。

「3つの大国が世界を分割統治することも含め、読者はリアリティーをもって『1984』を読んでいるのでしょう。いま世界はどうなっているのか、現状を把握するために読んでいる人もいるでしょう。それほど『1984』で描かれた世界は現実味を帯び始めている。とくに、ITやAIの進化が大きい。グローバルテック企業と国家が結びついたら、容易に個人を管理できてしまう。生活スタイルから性的指向まで丸裸にされてしまいます」

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    《タニマチの同伴女性の太ももを触ったバカ》を2発殴打…元横綱照ノ富士に大甘処分のウラ側

  2. 2

    日本ハムは「自前球場」で過去最高益!潤沢資金で球界ワーストの“渋チン球団”から大変貌

  3. 3

    高市首相が天皇皇后のお望みに背を向けてまで「愛子天皇待望論」に反対する内情

  4. 4

    年内休養の小泉今日子に「思想強すぎ」のヤジ相次ぐもファンは平静 武道館での“憲法9条騒動”も通常運転の範囲内

  5. 5

    新庄監督にガッカリ…敗戦後の「看過できない発言」に、日本ハム低迷の一因がわかる気がした

  1. 6

    『SHOGUN 将軍』シーズン2撮影中の榎木孝明さん「世界的な時代劇映画のプロデュースに関わりたい」

  2. 7

    横綱・豊昇龍が味わう「屈辱の極み」…大の里・安青錦休場の5月場所すら期待されないトホホ

  3. 8

    和久田麻由子アナがかわいそう…元NHKエースアナを次々使い潰す日テレの困った“体質”

  4. 9

    あの細木数子をメロメロにさせて手玉に…キックボクサー魔裟斗のシタタカさ

  5. 10

    細木数子と闘った作家・溝口敦氏は『地獄に堕ちるわよ』をどう見たか? “女ヤクザ”の手口と正体