1949年発行ジョージ・オーウェルの古典SF小説「1984」がフランスでバカ売れのなぜ
「1984」の舞台は、第3次世界大戦の核戦争の後、「オセアニア」「ユーラシア」「イースタシア」の3つの大国が世界を分割統治している近未来。3つの大国は対立しながら、互いの体制を維持するために均衡を保ち、周辺では戦争がつづいている。その一方、大国内部では統制が強化されている。
ある意味、この先「アメリカ」「中国」「ロシア」の3つの大国が世界を分割統治しかねない未来を“予言”したようなストーリーになっている。
■監視社会、独裁への不安か
なぜ、フランスで熱心に読まれているのだろうか。高千穂大教授の五野井郁夫氏(国際政治学)はこう言う。
「3つの大国が世界を分割統治することも含め、読者はリアリティーをもって『1984』を読んでいるのでしょう。いま世界はどうなっているのか、現状を把握するために読んでいる人もいるでしょう。それほど『1984』で描かれた世界は現実味を帯び始めている。とくに、ITやAIの進化が大きい。グローバルテック企業と国家が結びついたら、容易に個人を管理できてしまう。生活スタイルから性的指向まで丸裸にされてしまいます」

















