著者のコラム一覧
柏木理佳生活経済ジャーナリスト

生活経済ジャーナリスト。FP(ファイナンシャルプランナー)、MBA(経営学修士)取得後、育児中に桜美林大学大学院にて社外取締役の監査・監督機能について博士号取得。一児の母。大学教員として経営戦略、マーケティングなどの科目を担当、現在は立教大学特任教授。近著「共働きなのに、お金が全然、貯まりません!」(三笠書房)など著書多数。

(66)夏の葬儀は大変…死ぬ前にしておくべきことは?

公開日: 更新日:

 わらにもすがる思いで、銀行に死亡したことを伝えると、今度は、すぐに、相続税のトラブル防止のために、口座は凍結されてしまいました。

 田崎さんは「そのままパスワードがわかれば黙って引き出せた」と話しますが、実は、それもリスクがあります。仮に、死亡したことを伝えず、遺族が勝手に預金を引き出してしまうと、遺産分割協議で揉める原因となりえます。

 また、プラスの財産もマイナスの財産も引き継ぐ単純承認したことにもなってしまうこともあります。妻に借金があれば、相続を放棄できる可能性もあるのですが、それが口座から引き出したことでできなくなるのです。

 田崎さんは、凍結の解除に、戸籍謄本、印鑑証明書、遺産分割協議や遺言書に基づく「相続手続き(解約または名義変更)」を提出しました。

 もし、口座をそのままにした場合、10年以上放置することにもつながり、「休眠預金」に移行され、国のものになります。ただ、この場合も、実は10年後でも、遺族が探し当てて、申請すれば、口座は再開することができます。ただ、休眠口座も相続の対象となり、遺産分割協議が成立するまで引き出せなくなったり、最近は、一定期間取引がない口座は、未利用口座の管理手数料を徴収する銀行が増えています。

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