無料Wi-Fiの盗み見リスク以前の大問題…カフェやファミレスのリモート会議で個人情報ダダ漏れです
■情報を慎重に扱おうとするのはいいが……
どんな企業も、個人情報の扱いは厳しくなっていて、情報の持ち出しには目を光らせている。しかし、実態としては、リモートワークの普及によって、これまで以上に個人情報が漏れやすい環境になっているのは間違いないだろう。どんなにパソコンのセキュリティーを厳しくしていようとも、それを周囲に聞き取れる声量で話してしまっては、本末転倒だ。
前出の店員によれば、企業の経理担当と思わしき人が給与計算を行っているのを見たことがあるといい、税理士と思われる人が大量の領収書をテーブルに広げ、依頼された確定申告の書類作成をしている姿を目にしたこともあるという。喫茶店を職場代わりにしている人は少なくないが、店員曰く「いくらでも背後からのぞき見できてしまう」そうである。
問題は、こうした形で個人情報が杜撰に扱われていることを消費者の多くが知らないか、もしくは考えもしていないことにもある。筆者も以前は、原稿を喫茶店で執筆することがあったが、よほどのことがない限り控えるようになった。何気なく開いたパソコンの画面に映ったメール、書類、何から情報が抜き取られるかわからない。そもそもカフェをはじめ無料Wi-Fiは、通信の暗号化がされていないこともあり、情報を盗み見されるリスクも高い。「私は個人の携帯用ルーターを使っているから大丈夫」「テザリングだから問題ないでしょう」という人がいるかもしれない。無料Wi-Fiより安全性は高いが、それでも大声で個人情報を話してしまっては元も子もない。個人情報を屋外で扱う際は、どうか慎重になってほしいものである。
(文=山内貴範)

















