(5)外食に求められるコスパ&タイパ重視の「安近短」 お会計を気にしながら楽しむ家計防衛の工夫
デジタル化が節約しながら楽しむための“財布番”に
物価上昇時代の外食では、注文する時も「お会計」のシーンが頭の中をよぎっている。最近では、備え付けのタブレットや自分のスマホから直接注文ができる飲食店も増えている。こうしたお店ならリアルタイムで会計金額を確認できるため、アクセルとブレーキを上手に使い分けながら楽しむこともできる。デジタル化が節約しながら楽しむための“財布番”になっているのだ。
そうまでしても外食をやめないのは、懐事情に合わせて工夫しつつ楽しむことで暮らしの彩りを保っているから、とも言えるだろう。飲食店のDXは人件費抑制だけでなく、消費者の節約マインドに寄り添った進化と捉えることもできる。
これまで車や買い物を通じて昨今の消費者のお金の使い方に光を当ててきたが、連載を通じて「賢く堅実にお金を使いたい=賢堅消費」という心理が横たわっている。来年4月には食品関連の消費税率の改正も予定されている。減税で浮くお金が消費者のお財布の紐へどのような影響をもたらすのか、引き続き注目したい。 =おわり
(田中宏昌/インテージ生活者研究センター長)

















