著者のコラム一覧
大竹聡ライター

1963年、東京都生まれ。早稲田大学第二文学部卒業後、出版社、広告代理店、編集プロダクションなどを経てフリーに。2002年には仲間と共にミニコミ誌「酒とつまみ」を創刊した。主な著書に「酒呑まれ」「ずぶ六の四季」「レモンサワー」「五〇年酒場へ行こう」「最高の日本酒」「多摩川飲み下り」「酒場とコロナ」など。酒、酒場にまつわるエッセイ、レポート、小説などを執筆。月刊誌「あまから手帖」にて関西のバーについてのエッセイ「クロージング・タイム」を、マネーポストWEBにて「大竹聡の昼酒御免!」を連載中。最新刊は「酒好きの記」(集英社新書)

(45)かしら、みそダレ、鳥豆富!

公開日: 更新日:

「㐂よし」で必ず食べるものがもうひとつある。「鳥豆富」。発音は同じ「鳥豆腐」は銀座や飯田橋にある「三州屋」でもお目にかかれるが、豆富と豆腐は似て非なるものである。

 前者は鳥出汁の湯豆腐風、後者はポン酢で食べる水炊き風。丼に鳥のスープ、鶏肉、ネギ、春菊が入るのまで同じだが、味わいにはっきりと違いがある。私はどちらも好きである。どちらかひとつにせよと言われても選べない。豚のかしらのみそ焼きには前者が合い、アジフライやマグロブツ、煮魚など三州屋名物のつまみには後者が合う。そう信じている。

 東松山と蕨のみそダレ焼きを食べ比べ、銀座と蕨では鳥出汁の汁ものを食べ比べる。

 読者諸兄姉。お前は暇人かと言うなかれ。この食べ比べは飽きません。けっして暇つぶしではありません。どうぞ、一度お試しあれ。

【連載】大竹聡 大酒の一滴

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