地方自治体とたばこ税収(下)年間308億円の税収がある大阪市が進める「万博対策」の現状

公開日: 更新日:

 47都道府県の県庁所在地の中でたばこ税収が最多の大阪市。年間308億円は断トツの金額である。その大阪では来年4月開幕の2025大阪・関西万博に向け、来年1月には市内が全面喫煙禁止となる。市は「喫煙者と非喫煙者が共存できる分煙環境を整備するため」として、市内に120カ所の喫煙所を新設、既存の20カ所を改修する方針を打ち出して取り組んできた。

 来年1月といえばあと4カ月余り。日程がタイトになる中で、計画は順調に進んでいるのだろうか。大阪市のHPを見ると、8月22日時点で市が管理運営している喫煙所は「堂島公園内」「京橋駅前」など7カ所。民間事業者が設置運営し市が補助金を出す大阪市指定喫煙場所は「ぷららてんま 喫煙所」「THE TOBACCO UMEDA喫煙所」など34カ所あり、合計41カ所が稼働中だ。

 目標の140カ所までは相当開きがあるが、大丈夫なのか。大阪市の担当者に話を聞いてみた。

■来年1月の路上喫煙全面禁止まで喫煙所140カ所整備は可能か

「市としては市が管理運営する喫煙所と民間事業者の方にご協力いただく喫煙所を合わせて、1月までに既存の20カ所を含め140カ所の設置運営をめざして取り組んでいます。現在、運営中の指定喫煙所以外に約40カ所が設営工事発注済みで、70カ所以上の喫煙所を確保しています。今後の状況について市としては1月までに間に合うようにしていきたいと考えています」(大阪市環境局事業部事業管理課路上喫煙対策担当)

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  2. 2

    紗栄子にあって工藤静香にないものとは? 道休蓮vsKōki,「親の七光」モデルデビューが明暗分かれたワケ

  3. 3

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  4. 4

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  5. 5

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  1. 6

    永野芽郁×田中圭「不倫疑惑」騒動でダメージが大きいのはどっちだ?

  2. 7

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 8

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動

  4. 9

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 10

    永野芽郁がANNで“二股不倫”騒動を謝罪も、清純派イメージ崩壊危機…蒸し返される過去の奔放すぎる行状