みずほ自業自得? 流出したMTGOXとの“交渉”音声
昨秋発覚した暴力団融資問題の余熱が残るみずほ銀行に、またまた“トラブル”発生だ。
先月末に経営破綻したビットコイン取引所マウントゴックス(MTGOX)を相手取った損害賠償請求訴訟が米国とカナダで起きているが、みずほも「被告」として訴えられたのだ。「みずほはMTGOXの不正や不備を知りながら口座のサービスを提供し、利益を得ていたというのが、原告の主張です。MTGOXだけでなくみずほまで被告に加えられたのは、ネット上に流出した音声ファイルの存在もあるでしょう」(在米ジャーナリスト)
ロシア人ハッカーを名乗る人物が今月上旬に公開した音声ファイルのことで、MTGOXのマルク・カルプレス社長と、みずほ担当者とおぼしき男性の「ミーティング」の模様が録音されている。
■カルプレス社長本人が録音
なぜ流出したのかは不明だが、「今年1月にカルプレス氏が録音した本物とみられている」(IT業界関係者)。その中で担当者は、ビットコインがマネーロンダリングなどに悪用されていることに触れつつ、口座の解約を求めている。「口座を閉じてほしい」と言う担当者に、カルプレス氏は「みずほにはビットコイン=悪者という考え方があるのでは?」と拒否。