GDP下方修正でも高値 狂乱相場だから儲かる24銘柄
株式市場にとって7-9月期GDPの下方修正(年率1.6%減→1.9%減)は、ネガティブサプライズだったはずだが、相場の熱狂は冷めなかった。8日も日経平均は年初来高値を更新し、一時は7年4カ月ぶりとなる1万8000円台に乗せた。9日は利益確定売りが広がったものの、1万7800円台をキープ。終値は前日比122円安の1万7813円だった。
「異様な狂乱相場です。下方修正の大きな理由は、日本経済を下支えする中小企業の設備投資の伸び悩みです。アベノミクスの恩恵はやはり大企業だけだったとハッキリした」(市場関係者)
それなのに市場は、こうした深刻な事態から目をそむけ、日銀やGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の“買い支え”に期待し、株価を吊り上げている。
「日本国債が格下げされても上昇は継続した。官製相場がつくり出す不気味さは無視できないが、14日の投票日まで上昇傾向は続くでしょう。市場は『下がらないのだから上がる』の論理で動いているので、今から投資しても遅くはない。ポイントは07年高値です」(株式評論家の倉多慎之助氏)