セブンだけじゃない “内紛の火ダネ”創業家が大株主の21社
セブン&アイHDの鈴木敏文会長兼CEO(83)が引退を決めた。退任の理由の一つは、「(セブン&アイ株を約10%保有する)創業家の豹変」と鈴木会長は話している。
創業者の伊藤雅俊名誉会長(91)が経営の一線から退いたあと、セブン&アイの経営は鈴木会長が担い、創業家は一切口出ししてこなかった。ところが、この3月に鈴木会長が提案したセブン―イレブンの社長人事を、伊藤名誉会長は拒否。「創業家VS鈴木会長」が表面化した。
「なぜ伊藤さんが突然心変わりしたのか。伊藤家の3人の子供たちや、米投資ファンドのサード・ポイント、世襲人事などさまざまな指摘がありますが、本当のところは分かりません。ただ、このところ創業家の絡むゴタゴタが増えているのは気になります」(市場関係者)
■物言う株主が狙っている
大塚家具の親子バトルは記憶に新しいし、レシピサイトのクックパッドは創業者と現役社長の争いが勃発し
た。
「物言う株主が登場してから、創業家を巻き込む騒動が増加しています。大株主に創業家の名がある企業は注意が必要でしょう」(証券アナリスト)