18年度「内部留保」が7年連続更新 過去最高の463兆円超
財務省が2日発表した法人企業統計で、企業が貯め込んだ2018年度の「内部留保」が前年度比3.7%増の463兆1308億円となり、12年から7年連続で過去最高を更新したことが分かった。
内部留保は売り上げから経費や税金、配当などを差し引いた後の利益を社内に蓄積したもの。過剰な内部留保が景気を冷え込ませているとして、従業員の賃金や設備投資に回すべきだとの議論がある。しかし、19年度も米中貿易摩擦による先行き不透明感から内部留保を積み増す企業が多く、さらに増えるとみられている。