「グローリー」急速に広がる自動決済端末で存在感を高める
今年4月に新札の発行が発表された。2024年度をメドに、実業家の渋沢栄一が採用された新1万円札などが発行される。このニュースが流れた際、市場では紙幣を数える機械を手掛けるグローリー(6457)に注目が集まった。
銀行をはじめとする金融機関にはおなじみの会社だ。1950年に国産初の硬貨計数機の開発に成功。以降、通貨処理機メーカーとして活躍の場を広げている。金融機関における市場シェアは7割とトップだ。
一方で、キャッシュレス化は進む。現金離れを意味するので逆風ともいえそうだが、近ごろスーパーなどに置かれている「釣り銭機」は同社のフィールド。レジで商品のバーコードを読み取り、支払いは自動決済端末という店が増えてきた。こうした機械は、クレジットカードや電子マネーといったキャッシュレスだけでなく、現金にも対応していることが多い。