小沢コージ
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小沢コージ自動車ジャーナリスト

雑誌、web、ラジオ、テレビなどで活躍中の自動車ジャーナリスト。『NAVI』編集部で鍛え、『SPA!』で育ち、現在『ベストカー』『webCG』『日経電子版』『週刊プレイボーイ』『CAR SENSOR EDGE』『MONOMAX』『carview』など連載多数。TBSラジオ『週刊自動車批評 小沢コージのカーグルメ』パーソナリティー。著書に『クルマ界のすごい12人』(新潮新書)、『車の運転が怖い人のためのドライブ上達読本』(宝島社)、『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた 27人のトビウオジャパン』(集英社)など。愛車はBMWミニとホンダN-BOXと、一時ロールスロイス。趣味はサッカーとスキーとテニス。横浜市出身。

グランエースはアジアの新高級車か 予想以上の広さと質感

公開日: 更新日:

トヨタ・グランエース(車両価格¥6,200,000/税込み~)

 東京モーターショー2019で初公開され、すわアルファード超えか? とも目された超大型ミニバン、トヨタ・グランエースにやっと乗ることができた。

 見るなりビックリするのは、そのサイズ感。全長5.3×全幅1.97mはやはり圧倒的。近くにあったアルファードと並べてみたが、ひと回り以上デカい上にバスっぽい。キャビン周りは特に四角く、ヒトに例えるなら仕事人の角刈り頭のよう。キャビンを絞り、四角フォルムの中でもなんとかセクシーに見せようとしている小洒落たアルファードとは割り切りが違う。

乗り心地やハンドリングは乗用車的

 ボディー構造も一般的なFFレイアウトのアルファードに比べ、グランエースは珍しいセミキャブレイアウト。エンジンを前に縦置き、プロペラシャフトを介して後輪を駆動させるもので、結果的に床が高くなる。実際、リア席フロアは小沢のヒザぐらいの高さになり、漠然とトラック的な走りや乗り心地を予想したが全く違う。アルファードもビックリの快適性なのだ。

 なぜなら車名的にも商用の国内ハイエースの兄貴分かと思いきや全然違う。国内ハイエースもリア駆動だがエンジンが運転席下に来るフルキャブレイアウトなので圧倒的に煩く、貨物を平気で1トン以上積載するため足回りが硬い板バネになる。

 しかしグランエースはエンジンをノーズに隔離し、車内を静かに出来る上、足回りはしなやかなコイルバネ。がぜん乗り心地やハンドリングが乗用車的になるのだ。

飛行機ビジネスクラス風のボックスシート

 さらに圧倒的なのは、室内の広さと快適性で620万円のグランエースGは前代未聞の4列式レイアウト。しかも狭苦しいベンチシートはひとつもなく、すべて独立シートの全8人乗り。とんでもなく快適にリアで6人が移動できるうえ、一つ上のグレードで650万円のプレミアムになると、3列シートの6人乗りで後ろ4脚はすべて飛行機のビジネスクラス風のボックスシート。全席電動リクライニングができるだけでなく、足元をフラットに出来るオットマン機能付きで超快適だ。

 つまり半分プライベートカーとして使われるアルファードに対し、グランエースは完全にプロの送迎用と割り切っている。具体的には高級ホテルや旅館用でだからボディーはデカいし、スタイルもバスっぽいのだ。販売目標も恐ろしいほど少なく、年間600台と控えめ。

政治家や芸能人のセミプライベートカー

 だが、搭載の2.8ℓディーゼルエンジンはパワフルな上、モード燃費が10km/ℓとサイズを考えると破格にいい。従っておのずとグランエースは一部政治家や芸能人のセミプライベートカーとして使われるだろうし、事実販売も発売1カ月で1000台をほぼ超え始めている。

 むろん横幅2mは日本にはデカすぎるし、メインマーケットは海外だが、国内でももっと売れるだろうし、日本が生んだ新ミニバン高級車としてアジア諸国に君臨するかもしれない。アナタもアジアを旅した時、このクルマにお世話になるかもしれないので心しておくべし!

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