野党結集「政治改革政権」の現実味…立民・泉健太代表の覚悟とリーダーシップが問われる

公開日: 更新日:

 終盤に自民党の裏金事件が騒ぎになった秋の臨時国会では、内閣不信任決議案で初めて主要野党の足並みがそろったという“成功体験”がある。

■金権自民党には無理

 閉会後の20日にも立憲、維新、共産、国民民主、れいわ新選組、有志の会の5党1会派の国対委員長らが会談し、「政治とカネ」に関する閉会中審査を政府、与党に要求することで一致した。少しずつだが、下地はできてきている。

「岸田首相は政治改革を議論する新組織を年明けに自民党内に立ち上げると表明しましたが、腐りきった自民党に任せていたら、クリーンな政治の実現なんてできるはずがありません。時限内閣でもいいから、政治改革のための連立政権を組んで金権政治を根絶するのが野党の責務でしょう。共産党と組むのが嫌なら閣外協力という手もあるし、そもそも今回の裏金問題を暴いたのは共産党なのだから、排除する道理もないはずです。自民党以外のすべての勢力を糾合して政権交代の受け皿をつくれるかどうか。野党第1党の泉代表には、その覚悟とリーダーシップが問われています」(法大名誉教授の五十嵐仁氏=政治学)

 年明けの通常国会が「政治とカネ国会」になるのは確実だ。このタイミングなら、「政治改革政権」構想が国民の支持を得られる可能性は高い。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2
    マレーシア「ららぽーと」に地元住民がソッポ…最大の誤算は歴史遺産を甘く見たこと

    マレーシア「ららぽーと」に地元住民がソッポ…最大の誤算は歴史遺産を甘く見たこと

  3. 3
    ドジャース山本由伸いきなり「投手史上最高の465億円」は“佐々木朗希込み”の値段だったか

    ドジャース山本由伸いきなり「投手史上最高の465億円」は“佐々木朗希込み”の値段だったか

  4. 4
    まともに相撲が取れない貴景勝いまだ現役の裏に「親方株問題」 3場所連続休場で9度目カド番確定

    まともに相撲が取れない貴景勝いまだ現役の裏に「親方株問題」 3場所連続休場で9度目カド番確定

  5. 5
    阪神・岡田監督に「契約延長説」急浮上…勇退説から二転三転も、背景に夫人のサポート

    阪神・岡田監督に「契約延長説」急浮上…勇退説から二転三転も、背景に夫人のサポート

  1. 6
    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  2. 7
    鹿児島・山形屋は経営破綻、宮崎・シーガイアが転売…南九州を襲った2つの衝撃

    鹿児島・山形屋は経営破綻、宮崎・シーガイアが転売…南九州を襲った2つの衝撃

  3. 8
    一人横綱・照ノ富士が満身創痍でも引退できない複雑事情…両膝と腰に爆弾抱え、糖尿病まで

    一人横綱・照ノ富士が満身創痍でも引退できない複雑事情…両膝と腰に爆弾抱え、糖尿病まで

  4. 9
    「飲みィのやりィのやりまくり…」高市早苗氏がブチまけていた“肉食自伝”の衝撃!

    「飲みィのやりィのやりまくり…」高市早苗氏がブチまけていた“肉食自伝”の衝撃!

  5. 10
    野茂英雄氏と借金トラブル 元1億円投手の佐野慈紀さんは今

    野茂英雄氏と借金トラブル 元1億円投手の佐野慈紀さんは今