著者のコラム一覧
有森隆経済ジャーナリスト

早稲田大学文学部卒。30年間全国紙で経済記者を務めた。経済・産業界での豊富な人脈を生かし、経済事件などをテーマに精力的な取材・執筆活動を続けている。著書は「企業舎弟闇の抗争」(講談社+α文庫)、「ネットバブル」「日本企業モラルハザード史」(以上、文春新書)、「住友銀行暗黒史」「日産独裁経営と権力抗争の末路」(以上、さくら舎)、「プロ経営者の時代」(千倉書房)など多数。

ニトリHD(下)創業者は終身トップを志向する…似鳥昭雄会長もまたしかり

公開日: 更新日:

 創業者は終身トップを志向する、といわれる。

 いったん退いても、復帰するのは、「オレがつくった会社だ」という強いこだわりがあるからだろう。

 ニトリホールディングス(HD)の似鳥昭雄会長(79)もまたしかり。今回の現場復帰は権限委譲と真逆の動きである。

 こんなことがあった。実母が息子の「私の履歴書」は嘘ばかりと噛みついたのだ。

 似鳥氏は2015年4月から1カ月間、日本経済新聞に「私の履歴書」を連載した。子どもの頃の極貧生活や父親の理不尽な暴力、クラスでの陰湿ないじめ、高校進学時にはヤミ米を一俵ほど校長に届けて裏口入学をしたこと。大学時代は授業料を稼ぐために、ヤクザを装って飲み屋のツケを回収するアルバイトをやっていたことなどが赤裸々に語られ、連載中から物議を醸した。

 極め付きは「あそこに書かれていることは嘘ばかり」と告発する人物が現れたことだ。それも、実母の似鳥みつ子氏である。「週刊文春」(15年5月21日号)は〈大塚家具より過激 日経「私の履歴書」は嘘ばかり! ニトリ似鳥昭雄社長に実母が怒りの大反論〉のタイトルで、実母との2時間にわたるインタビューを掲載した。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  4. 4

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  5. 5

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  1. 6

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 7

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  3. 8

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  4. 9

    匂わせか、偶然か…Travis Japan松田元太と前田敦子の《お揃い》疑惑にファンがザワつく微妙なワケ

  5. 10

    官邸幹部「核保有」発言不問の不気味な“魂胆” 高市政権の姑息な軍国化は年明けに暴走する