裏金「政倫審」ドタバタ見送りは自民党の嫌がらせ? 岸田首相リーダーシップ欠如バレバレ

公開日: 更新日:

安倍・二階両派は悪者扱いに反発

 政倫審の開催見送りが決まった後のぶら下がり取材でも、どこまで当事者意識があるのか、「説明責任を果たすことは重要であり、引き続き、それぞれの議員が置かれた立場をかえりみて丁寧に説明するよう党として促していく」と、頼りないコメントに終始していた。

「こういう時こそ、党総裁として指導力を発揮すれば、評価が少しは上がるかもしれないのに、この調子では、ますます支持率が下がりかねません。自民党内の一部が足を引っ張り、総理を困らせるために嫌がらせをしているようにも見えてしまう。裏金問題で悪者にされた安倍派と二階派には、総理に反感を持っている人も少なくないでしょうからね。岸田派だって元会計責任者が略式起訴されたのに、自分は関係ないような顔をしている総理も悪いのですが……」(自民党閣僚経験者)

 政倫審開催に向けた調整がまさに渦中の26日夜、岸田首相と距離を置く菅前首相と二階元幹事長、森山総務会長が会食したことも臆測を呼んでいる。政倫審に出席する武田氏も同席し、元気に高級ステーキを食べながら意見交換したというのだ。

 政倫審開催でモメて予算案の衆院通過が3月3日以降にズレ込めば、岸田首相は苦しい。参院の予算審議の日程は綱渡りになる。参院でも初めての政倫審が開催される見込みだし、野党は参考人招致や証人喚問も要求するだろう。予算が年度内に成立できなければ窮地だ。岸田首相の退陣表明と引き換えに予算案成立という局面に追い込まれる可能性もある。

 岸田首相は28日午前、「私自身、自民党総裁として政倫審に出席し、マスコミオープンの場で説明責任を果たしたい」と、自ら政倫審に出席すると表明したが、その政倫審を舞台に「岸田降ろし」が静かに始まっているのか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  2. 2

    俳優・平岳大さんが語る『SHOGUN 将軍』撮影秘話 人生とリンクする「2匹の招き猫」との出会い

  3. 3

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  4. 4

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 5

    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

  1. 6

    マチアプ使い夫婦で“美人局”…若妻との行為中に帰宅した夫が「不倫やぞ」と現金奪う

  2. 7

    真田広之「エミー賞主演男優賞」快挙でようやく“上書き”される…葉月里緒奈との泥沼不倫劇

  3. 8

    辞め女子アナ人生いろいろ…元TBS小林悠「半額の刺し身でひとり夕食」、元NHK住吉美紀「長い婚活の末に再婚」

  4. 9

    高市早苗に「総裁の品位」みじんもなし…文書郵送も裏金推薦人もわれ関せず“居直り”連発

  5. 10

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!