米バイデン大統領「日本株バブル」に冷や水…異例の“利下げ注文”で円高・株安に振れる可能性

公開日: 更新日:

 FRBは利下げについて「年内に3回」を想定しているが、開始時期はいまだに不明。利下げによって、日本株も無事では済まない可能性がある。

「米国の利下げ観測がしぼむと、米株価は下がりますが、日本の金利差は変わらず円安は維持できる。一方、利下げ期待が膨らめば、米株価は上がり、金利差縮小が意識されて円高が進みます。足元の日本株の強さは米国株に引っ張られている側面もあるため、日本のマーケットは、利下げによって上がる米国株と円高との綱引き状態になるでしょう。日本の株価高騰は海外マネーによって支えられており、円高に振れれば、海外投資家が日本株を売る動きにつながります。日銀による利上げも円高・株安が進む要因になります。日米の金融政策の面から見て、『円高・株安』に逆振れする材料が横たわっています。利下げを求めるバイデン氏の言動は、日本株に冷や水を浴びせかねません」(斎藤満氏)

 週明け3月11日の東京株式市場で、日経平均株価は一時、前週末終値(3万9688円94銭)に比べ1100円超下落した。日本市場は「失われた30年を取り戻した」と沸いている。春の夜の夢に終わらなければいいが……。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  3. 3

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  4. 4

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  5. 5

    「高市早苗総裁」爆誕なら自民党は下野の可能性も…“党総裁=首相”とはならないワケ

  1. 6

    志村けんさん急逝から5年、更地になった豪邸の記憶…いしのようことの“逢瀬の日々”

  2. 7

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 8

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  4. 9

    広陵野球部は“廃部”へ一直線…加害生徒が被害生徒側を名誉棄損で告訴の異常事態

  5. 10

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった