著者のコラム一覧
有森隆経済ジャーナリスト

早稲田大学文学部卒。30年間全国紙で経済記者を務めた。経済・産業界での豊富な人脈を生かし、経済事件などをテーマに精力的な取材・執筆活動を続けている。著書は「企業舎弟闇の抗争」(講談社+α文庫)、「ネットバブル」「日本企業モラルハザード史」(以上、文春新書)、「住友銀行暗黒史」「日産独裁経営と権力抗争の末路」(以上、さくら舎)、「プロ経営者の時代」(千倉書房)など多数。

西友(下)「小売業再生の請負人」大久保恒夫社長兼CEOと大株主KKRにすきま風が

公開日: 更新日:

 ドラッグイレブン社長、成城石井社長、デニーズの運営会社のセブン&アイ・フードシステムズ社長を務めた。古巣のセブン&アイ・ホールディングス(HD)の常務執行役員を経て、リテイルサイエンスに復帰。西友の再生請負人に招かれた。

 低価格路線は採らないと言っている大久保氏がどんな策を打ち出すかが注目された。楽天Gと連携し、OMO(オンラインと実店舗の融合)戦略を本格化させた。

 楽天は2018年、西友との共同出資で楽天西友ネットスーパーを設立していた。

 21年、経営体制変更後、25年に「食品スーパーで業界ナンバーワン」「ネットスーパーで業界ナンバーワン」を目指す中期経営計画を策定した。

 しかし、経営体制にきしみが生じた。楽天Gは23年5月、保有する西友HD株20%をKKRに220億円で売却し、スーパーの経営から身を引いた。この結果、KKRの持ち株比率は65%から85%に急上昇。残り15%はウォルマートが引き続き保有する。

 楽天Gは23年12月、楽天西友ネットスーパーを完全子会社にするとした。1年の移行期間を経て社名やサービスの詳細を固める。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「時代と寝た男」加納典明(19) 神話レベルの女性遍歴、「機関銃の弾のように女性が飛んできて抱きつかれた」

  2. 2

    梅宮アンナ「10日婚」短期間で"また"深い関係に…「だから騙される」父・辰夫さんが語っていた恋愛癖

  3. 3

    国分太一が無期限活動休止へ…理由は重大コンプラ違反か? TV各局に全番組降板申し入れ、株式会社TOKIO解雇も

  4. 4

    吉沢亮「国宝」が絶好調! “泥酔トラブル”も納得な唯一無二の熱演にやまぬ絶賛

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題か...大谷の“献身投手復帰”で立場なし

  1. 6

    中学受験で慶応普通部に合格した「マドラス」御曹司・岩田剛典がパフォーマーの道に進むまで

  2. 7

    進次郎農相の化けの皮ズルズルはがれる…“コンバイン発言”で大炎上、これじゃあ7月参院選まで人気持たず

  3. 8

    砂川リチャード抱える巨人のジレンマ…“どうしても”の出血トレードが首絞める

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  5. 10

    「育成」頭打ちの巨人と若手台頭の日本ハムには彼我の差が…評論家・山崎裕之氏がバッサリ