著者のコラム一覧
重道武司経済ジャーナリスト

1957年鳥取県倉吉市生まれ。84年フジサンケイグループ傘下の経済紙「日本工業新聞」(現フジサンケイビジネスアイ)の記者となり、千葉支局を振出しに鉄鋼、自動車、総合電機、財界、金融、エネルギー(電力・石油・ガス)などの業界を担当。2000年外資系通信社に転じた後、02年からフリーに。得意分野は通信社時代を含めて在籍足掛け7年にも及んだ日銀記者クラブ時代に人脈を培った金融。自動車業界にも強い。

日立が家庭用エアコン「白くまくん」切り捨て…業務用とで雇用にも明暗

公開日: 更新日:

「建設ラッシュが続くデータセンター向けなどに今後も需要増が見込める」(日立関係者)業務用を自社に温存する一方、「白くまくん」はITとの親和性が低いとみて切り捨てる格好だ。1250億円の株売却益は26年3月期決算に計上する。

 日立では「栃木事業所の従業員(約1600人)の雇用は維持される。またボッシュとライセンス契約を締結、GLSを通じて『白くまくん』ブランド製品の国内販売は当面、続ける」(幹部)としている。「白くまくん」がすぐに消えてなくなるわけではないというわけだ。

 ただそれもボッシュの腹一つといったところだろう。国内販売が振るわなければ抱え込んでおくメリットはないし、次期新製品の開発などに投資を振り向けるのは無意味だ。ライセンス期間など契約の具体的な中身の詰めもこれからだ。

 栃木事業所関係者からは「リストラされそうになったら環境保護団体などに呼び掛けて『白くまを守れ!』の叫びを挙げてもらう」といった半ば“自虐ネタ”も漏れる。

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