経済界に広がる「自公過半数割れ」懸念の“本音”…選挙結果は最大の関心事

公開日: 更新日:

 ははあ、いまの野党のバラバラぶりが心配なのだな。政権に就いても政策が停滞し、経済が混乱するという懸念だな。

 そうだ。野党が政策協定を結んで政策を一つの方向へ示すなら、米国や英国で機能している2大政党制に近づき、政策の選択肢がいまよりも前進する。でも、政策協定を議論するどころか候補者の一本化にも消極的で、自分の党のことしか考えていない状況で政権に就いたら、円相場は暴落し、経済外交もおぼつかないというのが、その大物経済人の本音だ。

 霞が関の官僚たちも、同様だ。でも、それを言っていたら、いつまでも政権交代はできない。仮に混乱があっても、いまの野党が政権運営の経験を積み、自公に対抗して政策の選択肢を示すようにならないと、日本は変わらない。

 正論だな。でも、いまの日本に混乱をものともしない底力があるかね。

 経済人たちが心配するのも、そこだ。中国との付き合い方ひとつとっても、どの野党にも信頼できる政策は見えない。選挙がどんな結果になるかは、やはり経済界最大の関心事だ。

(構成=竜孝裕/ジャーナリスト)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  3. 3

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  4. 4

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  5. 5

    ドジャース大谷が佐々木朗希への「痛烈な皮肉」を体現…耳の痛い“フォア・ザ・チーム”の発言も

  1. 6

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  2. 7

    高市早苗氏は大焦り? コバホークこと小林鷹之氏が総裁選出馬に出馬意向で自民保守陣営は“分裂”不可避

  3. 8

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった

  4. 9

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い

  5. 10

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督