ファンリード 小林慶一社長(1)プロ野球に憧れた町工場の長男が父の急逝で家業廃業に直面

公開日: 更新日:

「小中時代までと違い、高校野球は絶望的なレベルまで選手の差が開いていきます。周りが優秀過ぎて、入部した年にプロを断念しました」

 プロは諦めたものの、野球を通じて多くの学びが得られたという。

「小中ではスター選手が一人いれば試合に勝てることもありますが、高校だとそうはいきません。不調な選手がいたら、チームでどう補っていくか。相手チームを分析しながら、何が最適な戦略かを考えてチーム全体のパフォーマンスを底上げする必要があります。それは経営に通じるところがありました」

 子供の頃から熱中し出すと、とことんはまるタイプ。プロ野球を諦めた次の目標は会計士に。

「慶応の法学部に入学しましたが、実は理数系が好きで大学野球は無理だとわかっていたので、それに代わる目標として会計士を目指しました。大学に通いながら専門学校で学び、3年秋に公認会計士試験に合格しました」

 すでに経営者になる目標を持っていた小林は会計の現場を学ぶため、卒業後に入社する会計コンサル企業のエスネットワークスでアルバイトを始めることに。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  2. 2

    海星・陣内優翔は長崎県初の“完全男”だが…スカウトが「上位獲得」を渋るワケ

  3. 3

    NHK「昭和16年夏の敗戦」は見ごたえあり 今年は戦争特別番組が盛りだくさん

  4. 4

    二階堂ふみ&カズレーザー電撃婚で浮上したナゾ…「翔んで埼玉」と屈指の進学校・熊谷高校の関係は?

  5. 5

    自死した元兵庫県議の妻がN党・立花孝志党首を「名誉毀損」の疑いで刑事告訴…今後予想される厳しい捜査の行方

  1. 6

    永野芽郁が“濡れ場あり”韓流ドラマで「セクシー派女優転身、世界デビュー」の仰天情報

  2. 7

    突然のがん宣告にも動揺なし「で、ステージはナンボでしょうか?」

  3. 8

    長崎を熱狂させた海星・酒井圭一さんが当時を語る…プロ引退後はスカウトとして大谷翔平を担当

  4. 9

    安藤サクラ「柄本佑が初めて交際した人」に驚きの声…“遊び人の父”奥田瑛二を持つ娘の苦悩

  5. 10

    平和記念式典での石破首相スピーチの評判がすこぶるいいが…原稿を下書きしたのはAIだった?